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Tシャツを「気持ちよく着る」ための洗い方の心得 洗濯の決め手は「いつ、どんなときに着る服か」

東洋経済オンライン / 2024年9月23日 7時0分

Tシャツを洗うときに考えたいことがあります(写真:ぶっさん/PIXTA)

Tシャツの洗い方を知りたいと思ったとき、その裏側には、洗っても嫌なニオイが残るとか、黄ばむとか、色ものは色があせてしまうとか、首元がヨレヨレになるとか、全体的にシワシワになるとか、さまざまなお悩みがあると思います。

【写真で見る】どんな洗い方をすればいいかがわかる「洗濯表示」

実はこの手の悩みはTシャツに限らず、すべての洗い方に共通する問題です。今回はその考え方とともに、Tシャツの洗い方についてお伝えしたいと思います。

そのTシャツはどんなTシャツですか?

まず、洗い方を考えるときにポイントになるのが、「洗いたいものがどんなものか」を詳細にしていくことです。

僕たちのような洗濯のプロでも、「Tシャツ」という情報だけでは、そのTシャツにとって最適な洗い方を判断することはできません。さまざまなTシャツがあるからです。

洗うために見たほうがいいポイントはたくさんありますが、まずは「繊維」と「洗濯絵表示」を確認してください。

繊維によって、洗うと風合いが硬くなる、生地のハリやツヤがなくなる、縮んだりよれたりする……など、起こる変化が違います。

例えば、Tシャツに多い綿の繊維は水に対する強度は強く、洗浄力の強い弱アルカリ性の洗剤も使えます。こういった特徴がわかっていると、「弱アルカリ性の洗剤で40度くらいのお湯を使って10〜15分程度洗い、すすぎを3回して皮脂汚れなどをしっかり落とす、といった洗い方ができるな」と、想定がつきます。

一方で、綿には別の特徴もあります。それは綿など植物でできた繊維は、折れやスレに弱く、毛羽立ちがしやすくなるというものです。そのため、色の濃い綿のTシャツは、スレて毛羽立つと白っぽく見えてしまうのです。

ですから、洗うときには摩擦や折れに注意が必要になります。黒や紺など色の濃いものと、白い綿のTシャツとでは、洗い方を変える必要があるということです。

具体的には、色の濃いものは色の変化を極力少なくするために、中性洗剤にして常温の水で洗ったり、洗う時間を5〜10分程度に短くしたり、すすぎを2回にしたりすることで、調整するのです。

同じ素材・色でも洗い方が変わる

さらに、同じ素材、同じ色でも、洗い方が変わることがあります。

例えば、糸が細くて柔らかく繊細な綿のTシャツと、糸が太く頑丈な綿のTシャツでは、繊維や色が同じでも扱い方は変わります。

また、Tシャツにボタンが付いているとか、ファスナーがあるとか、ワンポイントで刺繍がしてあるとか、プリントがあるとかでも、洗い方は変わります。洗い方によってはボタンが割れたり、刺繍の糸から色が出たり、プリントがはがれたりすることがあるからです。

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