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中尾ミエ「70歳を過ぎても現役」でいるための心得 健康のバロメーターは「声に張りがある」こと

東洋経済オンライン / 2024年9月25日 15時0分

中尾 頼りになるかどうかで言えば、やはり現役でいないと説得力もないし、周りも受け入れてくれないでしょう。ただ好きなことを言っているだけでなくて、それなりの努力は必要かなと思いますね。

和田 もちろん、それはそうですよ。

中尾 だから、それをキープするのもけっこう、大変は大変です。

一生元気でいようと思うならば、楽はできない

和田 女性の場合、見た目などの美容にしろ、ファッションにしろ、いろいろと努力しなければならない問題もあるでしょうけれども、男性の場合はきっと話が面白いかどうかでしょうね。もちろんそれは女性にも言えることでもある。だから、女の人は二重で現役でいないといけないから大変だろうと思う。

中尾 私は中学までしか出ていないんですよね。若い頃は"学問なんて必要ない!"なんて大見得を切ってきましたが、やはり年を取ってくると教養や知識は必要です。

和田 知識といっても、私の場合、学生の頃の「勉強」で得た知識よりも、医者になってから得た知識のほうがずっと多い。あるいは他の社会人経験、文筆業をやりながら学んだことのほうが大きいですね。中尾さんにしても、中卒だからって、その後で得た知識があるから、いろんな人と対等に話すことができるわけですよね。

ところが多くの人が、いちど、頭が良くなった人間は、そのまま悪くなったりしないと思っている節がある。東大を出た人間が一生、賢いかというと、そんなことはありません。その後、ちゃんと勉強を続けていなければ、バカになるに決まっていますよ。

中尾 身体と同じですね。いちど鍛えたらもうやらなくていい、というわけにはいきません。ずっと続けなくてはいけない。

和田 スポーツ選手なんかは、引退後にガクンと運動量が減る反面、食べる量が変わらない。結果、暴飲暴食になりやすく、かえって早死にするケースも多い。

中尾 怠慢太りみたいなものですね。人生のなかで、「自分を酷使する時代は終わった、あとは楽をしたい」と思ってしまう。でも、一生元気でいようと思うならば、楽はできないと思います。極論を言えば、それは死ぬまで続くと思います。

和田 プロスポーツ選手は身体を鍛えることが職業だったから、仕事から解放されて引退してしまうと、趣味として身体を鍛えるというような感覚がないのかもしれないですね。

今日できたことが明日もできる保証なんてない

中尾 それでもきちんと引退後も身体を鍛えてらっしゃる方は一握りなのかもしれないけれども、いらっしゃいますよね。そういう人たちはさすがに健康な生活を送られている。

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