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Z世代は「怒られない職場」に何を思っているのか 当事者不在が生み出すディスコミュニケーション

東洋経済オンライン / 2024年9月25日 9時30分

菊池:そうです。

舟津:特に学生インターンという立場だと、そういう気持ちにはなおのことなりますよね。

会社側が若手の扱いに困ってることをどう思うか

舟津:では、今の話につなげていくと、一方で会社側はどう思っているか、ということです。ちなみに、みなさんは来年から会社で働く予定ですか。

原田:私は来年から働きます。

中村:僕もです。

菊池:僕は修士に進む予定です。

舟津:なるほど。実は最近、とある社会人の方とお話しする機会があって。はっきり言って、今の会社や上司は新入社員にビビッている。「辞めちゃうかもしれない」とか、「何考えてるかわかんない」とか、みなさんに対して不安を持っているんですよ。ということに対して、まず率直にどう思いますか。

原田:全然恐れる必要はないと思います。だって、まだ大した価値もないじゃないですか。即戦力になるなんて絶対にないんで、本当に気にしていただかなくて大丈夫です(皆、笑)。

中村:原田さんは、めちゃくちゃ謙虚ですけど、もうちょっと謙虚じゃない、就職を控えたZ世代の1人として言わせてもらうと、結論としては一緒で、怖がらないでくださいっていう。

それって、こちらとしても上司と関われないということで、機会損失なんですよね。やっぱり飲みに誘っていただきたいですし、2次会、3次会、4次会にも行きたいです。たしかに、そんなことやっちゃいけないっていう風潮はあると思うんですが、2次会、3次会でしか喋ってくれない大事な話とか、そういったことを学べなくなるのは、自分のために困るなという気持ちです。

でも、一方で難しいのは、そう考える学生ばっかりじゃないのは、当たり前にそうだと思うので。それこそ、上司から何か言われたら、「パワハラですよね」っていう若者もいるでしょうし。それに対しての解決策を僕は持ち合わせていないんですが、でも僕みたいなことを思っている人がいることは知ってほしいです。

舟津:実は、先日お話ししたのは弁護士の方で、業界でもそういう案件が増えているらしいです。中には「いや、そんなことで」って言いたくなるようなことが、どんどん事件化している。現実に、弁護士さんのところまで話が行くわけだから、若い部下を持つ人にとってはたしかに難しいなと思います。

ただ、往々にして社会や人間は頻度とか確率を誤認することがあるので、そんなことはほとんど起きないんです。だから、普通という言葉は危険ですけど、普通に振る舞えば、そうそう起きないことのはず。でも、現実としてそういう事例が起きて、増えているとなると、そこにビビッてしまうのは絶対あるんですよね。菊池さんはどう思いますか。

当事者不在のディスコミュニケーション

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