堀江貴文「この先はオルカンより日本株が有望だ」 目一杯自社株買いしてきたアメリカ株は限界が近い
東洋経済オンライン / 2024年9月26日 8時0分
2024年における、S&P500構成企業の自社株買い総額は、実に9250億
ドル(約140兆円)にのぼる見通しだ(前年比13%増)。ちなみに日本の国家予算は約110兆円(2024年度)である。
オルカンの約6割はアメリカ株で構成
アメリカ企業は自社株買いに膨大な資金を投じながら、拡大路線を突き進む。でも果たしてそれは今後も持続可能なのだろうか。しかもそのスケールは年々膨らむばかりだ。そろそろ限界を迎えてもおかしくないだろう。じきに成長のポテンシャルが尽きてもなんら不思議ではない。私はそう見ている。
オルカンやS&P500の成長余地は狭まっていると考えるのが妥当だ(オルカンもその6割がアメリカ株だ)。一方であなたの資産運用はこのさき何十年も続く。アメリカ株に過度な期待は寄せないほうが身のためだ。
冷静に世界を見渡してみよう。このさき有望な投資先はどこか? 大きな成長余地が見込める投資先はどこか? そう、答えは簡単だろう。それはあなたが暮らすこの国だ。日本株である。
日本企業は長らく株主を軽視してきた。「失われた30年」とは、大企業が目先の自己利益ばかり追い、投資家を遠ざけ、企業価値の向上を怠ってきた時代だった。しかしその暗黒時代は終わりを迎えようとしている。
いま日本の株式市場(東京証券取引所)は健全な投資家ファーストに変貌している最中だ。企業は長年の悪弊を断ち切り、株主重視の経営に生まれ変わる道を模索している。つまりこれまで企業価値向上にまともに取り組んでこなかったがゆえに、大きな成長余地が見込めるのだ。日本株はきっと飛躍的に成長していくだろう。
日本株はポテンシャルに対して割安
日本は超高齢化社会に突入した。いまや日本人口の5人に1人が75歳以上の後期高齢者だ。これから日本はますます労働人口が減少する。だから日本経済は縮小するのだと悲観する意見もある。でもそれは誤りだ。もはや人口で稼ぐ時代は終わった。いまはAIやロボットの技術革新こそが経済の成長ドライバーである。
そもそも日本企業が持つ技術力と開発力は世界屈指だ。くわえて日本の政情はきわめて安定している。
資本主義経済は拡大再生産する仕組みであり、世界経済は長期的には確実に成長する。だからオルカンやS&P500でも、お金はそれなりに増えるかもしれない。
でも日本株のほうがはるかに魅力的だ。いま日本企業のポテンシャルに対し、株価は割安である。もし個別株投資に抵抗があるなら、日経平均株価連動のインデックスファンドがおすすめだ。長期運用により、満足できる成果を得られる可能性が高い。
堀江 貴文:実業家
-
- 1
- 2
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
新たなトレンド!? 三菱UFJ銀行の売れ筋で「S&P500」を上回るアクティブファンドの人気が一段と高まる
Finasee / 2024年12月24日 6時0分
-
「日本人が日本株に投資したら日本円リスクを増やすだけ」橘玲が解説する〈よくできている投資信託〉とは?
文春オンライン / 2024年12月21日 11時0分
-
「S&P500」に代わって浮上しそうなアクティブファンドとは? インデックスに高まる警戒感
Finasee / 2024年12月19日 7時30分
-
楽天・プラス・S&P500は同じインデックスでも信託報酬が低い上にポイント還元アリで売れ筋ランクアップした可能性あり!?
Finasee / 2024年12月10日 6時0分
-
三菱UFJ銀行では「S&P500」や「オルカン」人気再燃、一方でバリュー株ファンドの台頭も
Finasee / 2024年11月28日 7時0分
ランキング
-
1おにぎりが涙ながらに「たすけて」と訴えるイラストで食品ロス削減へ ファミマ取り組み本格化
TBS NEWS DIG Powered by JNN / 2024年12月25日 16時47分
-
2カレーの具を"知らない子"増加の背景にある懸念 心と体を使って経験できる場を作ることが重要
東洋経済オンライン / 2024年12月25日 14時0分
-
3「ホンダ+日産=世界3位」素直に喜べない理由は? パワー半導体をめぐる“次の競争”
ITmedia ビジネスオンライン / 2024年12月25日 6時20分
-
4鳥貴族が新時代の「居酒屋王」に!? 苦戦するライバルと差がついた決定的な理由
ITmedia ビジネスオンライン / 2024年12月25日 8時10分
-
5小林製薬株を買い増し 香港ファンド、筆頭に迫る
共同通信 / 2024年12月25日 20時30分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください