やよい軒「色とりどりの味噌かつ煮」味変の魅力 「時々無性に食べたくなる」「ご飯が進みすぎる」
東洋経済オンライン / 2024年9月26日 12時0分
味噌かつ煮に夢中になり、から揚げの存在を忘れていました。こちらは安定した人気メニュー、美味しさとご飯との相性は疑うべくもありません。
衣のカリッと感、肉のジューシーさをかねそなえており、味噌かつ煮や漬け物、だしと合わせて最終的に500グラムほどのおかわりをすることになりました。
さて、ここであらためてやよい軒の紹介です。
やよい軒の歴史をさかのぼると、意外にも西洋料理に突き当たります。やよい軒を運営するプレナス創業者・塩井末幸さんの祖父である民次郎さんは、もともと築地精養軒の2代目料理長でした。そこで腕を磨き、1886年に東京・南茅場町で西洋料理店「彌生軒」をオープンします。この彌生軒の名が、やよい軒に引き継がれています。
そんなやよい軒の人気メニューは「しょうが焼定食」「肉野菜炒め定食」「チキン南蛮定食」「から揚げ定食」が不動の四天王です。プレナスの後藤大輔さん(コーポレートコミュニケーション室)によると、ヘビーユーザーは30~40代の男性だそうです。ここをメインターゲットとして来店頻度を維持しつつ、若年層や女性客、より高齢の層も取り込めるように、日々のメニュー開発で意識しているといいます。
その他、やよい軒では日本食の定食として「一汁三菜」を意識していると後藤さんは話します。やよい軒の前身チェーンである「めしや丼」ではその名の通り丼メニューがメインでしたが、やよい軒へのリニューアルを機に、バラエティー豊かな定食として、ご飯をおいしく食べてもらえるように工夫しているそうです。
もちろんご飯にも工夫を凝らしています。国内に4つの精米工場があり、各地から仕入れた玄米を独自基準で検査。その上で、玄米の栄養を残しつつも、白米のような食感の無洗米「金芽米」として精米しています。
精米したものは店舗に届いたのち、全て現場で炊飯しているといいます。使用しているのはガス窯。また、いつでも炊きたてに近い状態で提供できるよう、あえて1回の炊きあがりが約10キロと、小規模に小刻みに炊飯しているそうです。
こうした工夫もあって「やよい軒のご飯は美味しい、と評価いただくことも多いです」と後藤さんはうれしそうに話します。ちなみに、やよい軒とほっともっとなどを含めた、グループ全体における米の消費量は年間約4万トン。同社によると、これは日本国内の消費量のうち0.5%を占めるとか。また、最近では農業の課題解決の一助となるために、スマート農業を軸にした米の自社生産も始めており、今年度は約200トンの生産を見込んでいます。こうした徹底した米に向き合う姿勢には驚かされます。
味の根底は変えない一方、丼から陶板へアップデートも
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