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「幸せな家庭」の夢打ち砕く37歳女子のつらい現実 「30代はまだたくさんの見合いが組める」の真相

東洋経済オンライン / 2024年9月26日 11時0分

えいこは早くも婚活疲れを起こしていた。

では、ポジティブだった気持ちがネガティブな心理状態に変わったとき、どんなふうに気持ちを切り替えたらいいのか。

まず筆者は、えいこに「今掲げている理想を、現実的なものへと見直しましょう」とアドバイスした。

理想を追い求める期待値が高すぎると、うまくいかなかったときに失望も大きくなる。例えば、近い年齢を希望するなら年収に目をつむる。自分と同等、もしくは高い年収を希望するなら年齢に目をつむる。それは妥協ではなく、妥当な考え方だ。

「具体的に、自分が今、結婚に求める条件をリスト化してみましょう」

相手に求める条件が多すぎる!

すると、えいこは下記の条件を書き出した。

「男性の年齢は、自分に近い」「年収は自分と同等、もしくはそれより高い」「実家暮らしでなく一人暮らし(実家暮らしの男性は身の回りのことを母親任せにしているから)」「再婚でもいいが、子どもがいない」「結婚後も共働き希望」「会社員、公務員。自営業なら1000万円越え」「家事育児を分担してくれる」「大らかな性格で、キレやすかったり大声を出したりしない」

次から次へと書き出すので、筆者はえいこに言った。

「これをすべて満たす男性は、おそらくいませんよね。このなかで、大切なものを3つくらいに絞りこみましょう」

次に、自分の良いところ、ほめられるところを書き出してもらった。これは、これは誰に見せるわけでもないので、書けるだけ書いていい。

「同年代の女性よりも年収が高い」「スタイル、見た目は若々しく維持している」「前向きに仕事の道を切り開いてきた」「信頼できる友だちが多い」などなど。自己評価が低くなっている自分に自信を持てるよう、自分をほめる言葉をたくさん書き出すことで、自己肯定感を上げる。

さらに、「人と比較しないことの大切さ」を伝えた。

えいこは結婚相談所で結婚した女友だちに相談所での婚活を勧められたのが、婚活を始めたきっかけだった。友だちは半年で結婚相手に巡り会えたそうだ。

しかし、初めてのお見合いで結婚相手に巡り会える人もいれば、30回、40回お見合いしても巡り会えない人もいる。「あの人にできた結婚が、私にはできない」などと、自分を責めないことが婚活では大切なのだ。

「“ご縁“は、目には見えないもの。いつ訪れるかわからない。また、努力が実を結ばないのも婚活なんですよ」という話もした。

学生時代なら勉強を頑張れば、志望校に合格する。社会人になれば仕事を頑張れば、周りが評価してくれる。勉強や仕事は、努力したぶんだけ成果に結びつく。また、入試や就職試験、資格試験などは日にちが決まっており、そこに照準を合わせて勉強の計画を立てることができる。

「ところが、婚活はゴールが見えないんです。努力してもそれが空振りしてしまうこともある。ゴールが見えていないからこそ、息切れしてしまうんですね」

自己肯定感を上げることが大切

だからこそ、婚活がうまくいかなかったら、現在の活動の仕方を見直し、相手の条件を広げてみる。疲れていたら、まずは気持ちをリセットする。自己肯定感を上げるために、自分をほめる。

そして、弱音を吐ける相談者を見つけることが大切なのだ。そのために仲人の筆者がいることも告げた。

「どういう人が結婚できているのか。それはあきらめずに出会い続けた人なのですよ」と言うと、えいこに少し笑顔が戻った。

鎌田 れい:仲人・ライター

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