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iPhone "Pro"の捨てがたい魅力を理解しているか スタンダードモデルの「当たり年」と言われるが

東洋経済オンライン / 2024年9月28日 13時0分

iPhone 16 ProとiPhone 16、今年は「16で十分」という評価が多いが、差はどこにあるのか?(筆者撮影)

今回、iPhone 16/16 Plus(以下16スタンダード)の性能が、iPhone 16 Pro/16 Pro Max(以下16プロ)の性能に肉薄している。来るべきApple Intelligence導入に備えて、性能の底上げをしたのが理由だ。

【写真で見る】Proシリーズは、ProRAWという圧縮率の低い写真、ProResという圧縮率の低い動画の撮影が可能で、プロの使用に耐える

ディスプレイも『ほぼ』同等だし、違いはほぼカメラのみと言える。自分にとって『Pro』の性能は要るのか?『ProRAW』『ProRes』この言葉を知らなければ、おそらく『Pro』モデルを買う必要はないだろう。

どちらもApple Intelligence対応

今のところ「Apple Intelligenceには興味ない」という人が多いようだが、数年後には必要不可欠な機能になり、多くの人が利用するようになっているはずだ。

音声操作にしても『Siri』の聞き間違いの多さや無能さに愛想を尽かしている人もいると思うが、Apple Intelligence時代のSiriは極めて高機能になり、日常の多くのタスクをこなしてくれる。

テキストメッセージで誰かが住所を送ってくれた時に、「この住所を連絡先に追加しておいて」と言えば、該当する連絡先に住所を追加してくれる。「アップルストアにいる誰々さんの写真を探して、それを彼にメールしておいて」と複数のアプリにわたる作業を頼んでも理解し、やってくれる。

自分の連絡先情報や写真という極めて個人的な情報を、デバイス内で処理できるというのがApple Intelligenceのほかにないメリットだ。

こんな夢のような機能を『極力早く、すべてのユーザーに届ける』というのが、現在のアップルの最重要課題となっている。

だから、去年は『Pro』モデルにしか提供しなかった高性能チップをスタンダードモデルにも提供したというわけだ。搭載されているA18とA18 Proというチップにもベンチマークテストをしても大きな差がなく、色味や解像度など、ディスプレイの表示画質的にも大きな差はない。

では、何が一番違うかというと、カメラの画質だ。

決定的な違いはProRAW/ProRes

決定的な違いは、最近の『Pro』シリーズは、静止画でProRAW、動画でProResを使える、これである。

RAWデータとは『生』を意味する。一般的に使われる静止画のJPEGやHEIFというデータ形式はデータを圧縮してある。したがって、補正や加工をすると、データがさらに劣化していく傾向が強い。つまり、ProRAWは圧縮率が少ないデータで、ほぼセンサーが取得したままのデータが保存されているから、後から明度や彩度、色相などに手を加えても破綻が少ないし、補正できる幅が広いのだ。

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