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にしおかすみこ「認知症、ダウン症」家族への思い 「看取りと仕事の両立は?」先のことはわからないまま

東洋経済オンライン / 2024年9月28日 14時0分

そんなことが病院に行ったことをきっかけに頭に渦巻いてきました。今もいろいろ感じはしますけど、まだまだこれからなんだな。それを痛感したといいますか。

実家に戻った当初はやたらと「頭、かち割って死んでやる!」って叫んでいた母も、最近は割とよく笑うようになったかなとも感じています。すごくムラもあるんですけどね。

あと、私が仕事から戻ってくるのを姉が待っていて、母と私と3人でババ抜きやかるたをしたがるんです。ババ抜きって言ったって、3人ですからね。誰がババを持っているのか、丸わかりです(笑)。それでも姉と母は本当にドキドキしながら楽しそうにしているんです。

その顔を見るとね、いろいろありますけど、本当にいろいろありますけど、楽しいですね。うれしいですね。それは感じますね。

母が亡くなったら、ダウン症の姉をどうするのか

まぁ、あんまり先のことばかりを想像して滅入っちゃうのもよくないとは思うんですけど、母が亡くなった時に姉をどうするのか。それはやっぱり考えますね。行きつくところ、姉の幸せ。そこになるんだと思うんですけど。

姉に幸せを感じてほしい。でも、私に母の代わりはできないですし、姉も私のことをもちろん母とは思えない。姉のことを本当にわかっている人、今は母しかいないし、私では理解できないところがたくさんある。

でも、母が先に亡くなるのが順番としては確率が高いことで、どういう折り合いをつけるのか。これが「大きな課題だ!」と思いながら「どうしたらいいのかはわからない!」。これもずっと変わっていないことです。

私、以前SMの女王様キャラクターをやっていた時もそうなんですけど、人生、何をやってもブレる人間なんです。一つのものを貫けないというか。でも、今やっている家族に関する執筆、発信だけはブレずにやり続けるだろうなと。それを自分でも感じています。

自分の家族のこと、しかも、人によってはいろいろなことをお感じになる領域のことを発信する。しかも“ポンコツ”という言葉を使って発信もする。そこには自分のことも、愛も、込めているつもりなんですけど、いろいろとお感じになる方もいらっしゃる。でも、ここだけはありのままに綴っていこうと思っています。

■にしおかすみこ
1974年11月18日生まれ。千葉県出身。本名・西岡純子。青山学院大学卒業。ワタナベエンターテインメント所属。1994年にデビュー。コンビ活動などを経て、ピン芸人として手にムチを持った女王様キャラクターでブレークする。マラソンや水泳などスポーツでも力を発揮し、フルマラソンのベストタイムは2019年に記録した3時間5分3秒。2021年9月から「FRaU(フラウ)」で家族への思いを綴った連載を開始。連載をまとめ、加筆した著書「ポンコツ一家」を昨年に上梓。今年9月20日には続編となる『ポンコツ一家2年目』が出版された。

中西 正男:芸能記者

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