1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 経済
  4. ビジネス

「締め切り」守れない人が知らない正しい設定方法 決め方次第で人生の充実度と目標達成度が激変

東洋経済オンライン / 2024年9月28日 17時0分

韓国で22万部のベストセラーになった、心理学博士のイ・ミンギュさんの『「後回し」にしない技術』(文響社)には、「実行力に優れた人の心の中には、実は『ふたつの締め切り』がある」と書かれてあります。

「終了デッドライン(Ending Deadline)」と「開始デッドライン(Starting Deadline)」です。

終了デッドラインとは「終わらせる時間」のこと、開始デッドラインとは「始める時間」のことです。

始める時間が決まっていないと、取りかかるのが遅くなってしまい、締め切りに間に合わなくなるリスクが高くなります。

著作家でビジネスコンサルタントの星渉さんも、『神時間力』(飛鳥新社)で、「よく多くの人間が『◯月◯日までにやろう』と締め切りを決めますが、あれはダメですよ」と述べ、ダメな理由として、「時間を確保するうえで大事なのは、『いつまでにやる』という締め切りを決めるだけではなく、『いつやるか』を決めること」と説明しています。

締め切りに遅れてしまう原因のひとつは、「締め切り間際になってから慌てて取りかかる」ことです。締め切りに間に合わせるためには、「◯月◯日の◯時から手をつけよう」と、「始める時間」を意識することが大切です。

3:あいまいさをなくして、具体的に

クリエイティブディレクターの水野学さんは、『いちばん大切なのに誰も教えてくれない段取りの教科書』(ダイヤモンド社)で、「締め切りを決めていたとしても、それが『あいまいな締め切り』であったなら、決めていないのと同じ」と述べています。

水野学さんや前述の中島聡さんなど、著者の多くが「あいまいなワード」として挙げているのが、「なる早(「なるべく早く」の省略語)」です。「なる早」には基準がありません。「なるべく」とはいつまでを指すのか、人によって解釈が異なります。

時間は「数えられるもの」です。数えられるものに対しては、「なる早」「今日中」「今週中」「午後イチ」「朝イチ」「大至急」といった感覚的な表現を避け、数字を使って具体的に示します。

「いつまでにやるのか」「いつから始めるのか」「何をするのか」を「日付」と「時間」で確認する習慣を身につけましょう。

×締め切りがあいまい
「なる早で終わらせる」
「今日中に何とかしよう」
「手が空いたら始めよう」

〇締め切りが具体的
「来週火曜日の午後1時までにプレゼン資料を作成する」
「今日の夕方5時までにこの本を読み終えよう」
「8月1日の午前9時から英語の勉強を始めよう」

4:「小さな締め切り」が前に進む力につながる

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください