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ついに出た"3つ折り"に触れて感じたスマホの未来 ファーウェイの最新機種が中国で注目されている

東洋経済オンライン / 2024年9月29日 10時0分

ファーウェイの3つ折りスマホ。一見すると普通のスマホだ(筆者撮影)

中国では、ある最新スマートフォンが熱い注目を浴びている。それはiPhone 16ではなく、ファーウェイが9月20日に発売した世界初の3つ折りスマートフォン「HUAWEI Mate XT Ultimate Design」(以下「Mate XT」)だ。

【写真で見る】世界初の3つ折りスマホを“開いた”様子

Mate XTは9月10日の製品発表後から大きな話題を集め、1万9999元(約41万円)と高価にもかかわらず、事前予約台数は実に600万台を超えた。中国のファーウェイストア各店舗では発表後から実機の体験会が始まったが連日満員。筆者は発売前々日にようやく実機に触ることができた。

アップル以外の大手メーカーの全社が販売

【写真】3つ折りスマホ、ファーウェイの「Mate X」は”開く”とこうなる

ディスプレイを折り曲げることのできるスマートフォンはすでに各社から登場しており、アップル以外の大手メーカー全社が何らかのモデルを販売している。

本体を横に折り曲げるタイプのモデルは「閉じればスマホ、開けば小型タブレット」と1台2役をこなすことができ、日本でもサムスンやグーグルが販売している。普及率はまだ低く、TrendForceによると2023年の折りたたみスマートフォン全出荷台数は1590万台と、これはすべてのスマートフォンの出荷台数の1%程度に過ぎない。

とはいえ、折りたたみスマートフォンは各社20万円以上のモデルを投入するプレミアム価格帯の製品として戦略上、重要な存在だ。スマートフォンのカメラ性能の進化は著しいものの、最近ではミドルレンジクラスのモデルでも必要十分な画質を備えている。

2024年は各社が「AI」を掲げたモデルを投入しているが、AIが生活を大きく変えてくれるほど便利な存在になるにはまだ数年かかる。カメラ性能やAI機能で高価なスマートフォンを売るのは難しくなってきたというのが実情だ。

折りたたみスマートフォンは従来のスマートフォンにはない「大画面」が特徴だ。ファーウェイの3つ折りモデルに実際に触れると、これまでの2つ折りとは全く別物と思えるほど、新しい体験だった。3つ折りスマートフォンは折りたたみ先駆者であるサムスンですらやれておらず、アップルは2つ折りすら実現していない。このような製品を早く製品化したファーウェイは、自社の技術力を新ためて世間に知らしめたと言える。

タブレットを手のひらに持てる不思議な感覚

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