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リンガーハット「半チャーハン」の製法が凄かった フルサイズ求める声やまぬ、人気メニューの秘密

東洋経済オンライン / 2024年9月30日 12時0分

味付けも比較的あっさりなので、チャーハン単体でも、長崎ちゃんぽんのスープと合わせてもおいしくいただけます。どこかに食べ残しがないかと、長崎ちゃんぽんの濁ったスープをレンゲで念入りに混ぜながら、食べ終えました。

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さて、改めてリンガーハットの紹介です。

もともとルーツは、とんかつ店の「浜勝」。現在の名誉会長である米濵和英さんの兄を中心に創業しました。リンガーハットの三宅久美子さん(管理部 経営管理チーム 部長)によると、1970年の大阪万博をきっかけに海外の外食チェーンを日本で目にすることが増え、広く店舗を展開できるものとして目を付けたのがちゃんぽんだったといいます。

その後1974年に、リンガーハットの前身である「長崎ちゃんめん」という店を長崎市内に開業し、1977年に「リンガーハット」1号店を福岡県内にオープンしました。店名の由来は、長崎で貿易商を営んでいたフレデリック・リンガー氏。長崎の郷土料理であるちゃんぽんを手掛けるに当たり、ゆかりのある商人の名を選んだそうです。

そんなリンガーハット、やはり代表メニューである長崎ちゃんぽんを中心としたちゃんぽんメニューの注文が多いといいます。全体のうち6~7割を占め、そこに皿うどん、さらに定食などが続きます。

リンガーハットといえば国産食材を使っているイメージが強いですが、意外にも転換期となったのは2009年と、15年前。日本フードサービス協会の会長を務めることになった米濵さんが全国の農家をまわる中で国産野菜の魅力に改めて気付き、自社メニューへ生かすことをトップダウンで決断したそうです。

時を同じくして、そのころから増やし始めたショッピングモール内の店舗を中心に女性やファミリー層の利用者が増え、安心かつ栄養をとれる国産野菜を軸にしたメニュー構成とマッチ。今では男女の差はほとんど見られないというほど、幅広い客層に支持されるチェーンとなりました。

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リンガーハットがチャーハンを提供し始めたタイミングについて、詳細な時期は不明とした上で、三宅さんは「それなりに歴史の長いメニュー」と話します。

もともとはちゃんぽんとぎょうざを軸にしており、そこに皿うどんが加わったのち、チャーハンも提供を始めたとか。もともとハーフサイズであったものの、分かりやすさを高めるために2019年のメニュー改定で「半チャーハン」に名前を改めました。ちなみに、今は提供していませんが、かつてはご飯ものとしておにぎりを販売していたこともあるそうです。

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