トコジラミ、駆除のプロが証言する「本当の怖さ」 「20㎡で17万6000円」でも依頼急増、納得のワケ
東洋経済オンライン / 2024年9月30日 8時0分
トコジラミを「外に持ち出さない」対策も万全だ。駆除作業の際は不織布の白いつなぎを装着し、終わったら脱いですぐに廃棄する。足元はトコジラミが登ってこれないよう、ビニールのシューズカバーでガード。これも作業終了後に廃棄する。さらに頭にはフードを被った“完全防備”の体制だ。
一方で、各店舗で同品質のサービスを提供するために社内ライセンスも設けられている。害虫駆除サービスを行う店舗は、サービス開始前に害虫駆除全般に対する研修を受け、ライセンスをとらなければならない。そこにプラスして、トコジラミ駆除をメニューに加えるためには、トコジラミの生態や駆除方法をeラーニングで学び、テストに合格して、専用ライセンスを取得しなければならないのだ。
ちなみに、ここ数年は需要が増えているため、ライセンスの取得者は、毎年10%ずつ増えている状況なのだとか。
トコジラミを持ち帰らないための対策法
話を聞けば聞くほど、「トコジラミが家に来たらどうしよう」という恐怖感が高まってきた。トコジラミは湿気の多い日本だとどの地域でも生息しやすいそうだが、なかでも旅行者の多い都市圏に集中しやすく、東京、神奈川、大阪などに多いそうだ。筆者の自宅は大阪である。トコジラミを連れて帰らない方法はあるのだろうか。
濱田さんによると、まずは海外、国内問わず出張や旅に出かけた際、滞在先ではカバンを開けっ放しにしないことが重要だそうだ。また、トコジラミはなめらかな面の移動が苦手のため、ホテルではカバンやスーツケースをビニール袋で包み、浴室に置くのも有効だという。
なお、ダスキンのトコジラミ駆除サービスの価格は、一般家庭の場合20㎡で17万6000円(税込)だ。決して安くはないが、「トコジラミの恐怖から解放されるなら……」「大事な家具を捨てなくて済むなら……」と考えて、依頼する人が少なくないのもうなずける。
とはいえ、最大の対策は「持ち帰らないこと」である。次の出張や旅からは、持ち物リストに大きめのビニール袋を加えてはいかがだろうか。
笹間 聖子:フリーライター・編集者
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