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近視の人は要注意、若くても陥る「緑内障リスク」 40代になったら受けておきたい「目の検査」2つ

東洋経済オンライン / 2024年10月1日 10時0分

「近視人口の増加に伴って、自覚症状がない早期の緑内障が見つかっているという状況があります」(相原医師)

進行すると失明にいたることもある緑内障。早期に見つけて対応したいところだ。では、早期発見のためには、どのような検査が必要なのだろうか。相原医師は「検査を受ける施設によりますが、最も有効なのは『眼底検査』」と話す。

■眼底検査

眼底検査とは、まばたきを我慢して緑色の点滅を見てフラッシュがたかれて撮影される、あの検査のこと。このように専用のカメラで眼底を撮影したり、眼科医が直接、眼底鏡で観察したりして視神経や網膜、血管に異常がないかを調べる。

この眼底検査によって、視神経乳頭の異常がわかる。

■眼圧検査

目の検査にはほかに、眼圧を調べる「眼圧検査」もあるが、緑内障の早期発見には眼底検査のほうが勧められる。それはなぜか。相原医師はこう答える。

「眼圧検査ももちろん大事ですが、先ほどお話ししたように、眼圧が正常値でも視神経乳頭が傷んでいる人がいる。そう考えると、眼圧検査だけでは緑内障は見逃されてしまうのです」

むしろ、眼底検査に加えて「視野検査」を受けることが、より望ましい。

■視野検査

視野検査は機器の前に座って、視線を動かさずに、あちこちに出てくる光が見えるか、見えないかをチェックする。これにより、視野が欠けているかどうかがわかる。ただ、計測に時間がかかるといった難点があり、人間ドックや健診施設では広くは普及していない。

ちなみに、コンタクトレンズを購入するときの検査は、一般的に視力検査のほか、屈折状態を調べる検査、眼圧検査が行われることが多く、眼底検査をするかどうかは眼科によって異なる。コンタクトレンズの処方のたびに眼科を受診しているから安心、とは言い切れないのだ。

相原医師は「緑内障が増え始める40歳を過ぎたら、一度は眼底検査を受けてほしい」と強調する。

人間ドックや健診でも目の検査が行われている。そこで「緑内障予備軍」と指摘された人もいるだろう。“眼圧は高いが、視神経乳頭は傷んでいない”、あるいは、“視神経乳頭に異常は見られるが、視野障害はまったくない”といったケースだ。

「緑内障予備軍の場合、すぐに治療する必要はありませんが、1年に1回は眼科で検査を受けてください。たとえ緑内障が見つかっても、早期から治療を開始することで進行を遅らせることができます」(相原医師)

「視野が欠ける=黒くなる」は間違い

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