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コンサルが使う「ロジックツリー」の正しい活用法 「創造的な仮説」を生み出すツールにもなる

東洋経済オンライン / 2024年10月1日 15時0分

①まずは「自分の立場」を考える|例)ゴミ捨てをやめさせる

②「相手の立場」で考えてみる|例)自発的にゴミ捨てをやめたくなる気持ちを作る

③それを具体化する|例)不法投棄場所にお地蔵さんを設置する

立場を入れ替えて考えてみる

このように、「創造型ロジックツリー×Who軸」の勘所は「立場を入れ替えて考える」ことです。「相手の立場」「お客さまの立場」「上司の立場」「同僚の立場」など、立場を入れ替えて考えてみると、思わぬ仮説が生まれることがあります。

別の例も紹介しましょう。違法駐輪の例です(図68)。

①まずは「自分の立場」を考える|例)違法駐輪をやめさせる

②「相手の立場」で考えてみる|例)自発的に違法駐輪をやめたくなる気持ちを作る

③それを具体化する|例)違法駐輪場所の地面に児童の絵を設置する

相手の立場に立てば、駐輪しようと思っている場所の地面に児童の絵が描かれていれば、それを踏みつける形で違法駐輪するのは罪悪感が働くでしょう。結果、違法駐輪が大きく減ることは想像に難くありません。

「エレベーターの待ち時間が長い」というクレームも、

・自分の立場:

「エレベーターの数を増やす」

「AIなどの制御技術でエレベーターの待ち時間を最小化する」

・相手の立場:

「鏡を設置して身だしなみを整える有意義な時間に変える」

「ポスターを貼って今週末に行きたい映画をチェックできる有意義な時間に変える」

という要領で、「ロジックツリー×Who軸」を使って「立場を入れ替える」ことで創造的な仮説を導き出せます。

人は誰しも、「自分なりのモノの見方」「自分らしいやり方」など、つい自分の立場で物事を捉えてしまい、そこから離れられなくなってしまうものです。その性質を逆手に取って創造的な仮説を生み出すのが、「ロジックツリー×Who軸」です。

羽田 康祐:朝日広告社ストラテジックプランニング部プランニングディレクター

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