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百田尚樹「鳥取ディスりで炎上」がダメージない訳 鳥取県出身の筆者が"炎上発言"に言いたいこと

東洋経済オンライン / 2024年10月1日 16時0分

9月12日、ジャーナリストの青木理氏がYouTubeの番組で、ジャーナリストの津田大介氏から「人々はなぜ自民党に投票し続けるのか」と聞かれ、「劣等民族だから」と答えて、批判を浴びた。

青木氏は後に謝罪をしたが、自民党に投票した人たちのみならず、多くの人たちから反発を買う、不適切な発言だったと思う。

米大統領候補のトランプ氏も、テレビ討論会でハイチ系移民について「彼らは犬を食べている。猫も食べている。住民のペットを食べている」と発言して激しい批判を浴びた。

ある集団を十把一絡げにして根拠のない理由で叩くことは、何の利益ももたらさないことは肝に銘じておきたい。

謝罪の内容にも問題があったが…

さらに百田氏は謝罪をしてはいるが、誠実な対応だったとは思えない。失言をした場合、後で取り消したところで、完全に収まるわけではない。多くの人は、「謝罪はしたけど、本音では悪かったと思っていないだろう」と考える。

謝罪をするなら、誠実かつ丁寧に行うことが重要だ。

百田氏は、X上で謝罪文を投稿するにとどまっているうえに、謝罪文の最後に「けど、 皆さんの選んだ石破茂は嫌いです」という余計な一言をつけてしまっている。

このような行為は、「火に油を注いでいる」とまでは言えないまでも、「焼け石に水」の行為であったと思う。謝罪するのであれば、余計なことは言わず、謝罪だけすればよかった。石破氏への批判がしたければ、時間を置いて、投稿を分けてすればよいまでのことだ。

さらに、9月30日時点で、百田氏が当該の発言を行った動画は削除されていない。

反省し、謝罪するのであれば、動画は削除するか、当該発言部分をカットして再アップすべきだし、動画で失言したのであれば、謝罪は動画でも行うべきだろう。

百田氏の言動に関するトラブルは、これまでも起きている。記憶に新しいところでは、大阪・泉南市議会議員の添田詩織氏が、百田氏からDM(ダイレクトメッセージ)でデートの誘いを受けたが、断ったらネットリンチを受けた――という報道が、今年2月にスポニチから出された。

この報道の事実関係について、当初は、百田氏は否定をしていたが、途中で一転して謝罪するに至った。しかし、それでは収まらず、添田氏がDMの内容を公開、百田氏の支持者が添田氏を攻撃するなどして、事態は余計に悪化するに至った。

なぜ問題発言をくり返すのか

百田氏がこのような態度を取り続けるのは、百田氏自身の性格もあるのだろうが、百田氏、あるいは日本保守党の支持者が、離反することはないどころか、擁護し続けるからという面もあるだろう。

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