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予期せぬミスやトラブルで「メンタルを保つ方法」 「反省文」を書いてもミスが減らない根本原因

東洋経済オンライン / 2024年10月2日 16時0分

思考が停滞している時間」=「ムダに悩む時間」を減らすためのさまざまな方法や工夫を説明します(写真:Fast&Slow/PIXTA)

「一生懸命頑張っているつもりなのに、なかなか成果が出ない」「目の前の仕事が片付かないまま、次の仕事がどんどん山積みになっていく」「同じ失敗やミスを繰り返してしまう」――。

社会人であれば、このような悩みに一度はぶつかったことがあるのではないでしょうか。

真面目で一生懸命な人ほど、こうした不安や焦りを抱えがちです。ムダな時間・手間・ストレス取り除き、効率良く成果を最大化するためにできる仕事術をトヨタグループで体得した森琢也著『トヨタで学んだハイブリッド仕事術』より、一部抜粋・編集してお伝えします。

メンタルを乱されない仕組みづくり

仕事のなかで、無理難題に思える依頼や指示が舞い込んでくることがあります。ときには、予期せぬミスや不具合、トラブルが起こり、周囲にも迷惑をかけ、八方塞がりに思える状況で、どうにか挽回を図らなければいけない場面もあります。

【図で解説】ミスを減らす、なくすトヨダの「問いの3段話法」

トヨタグループ勤務時代、私はそんな場面で、「そんなこと絶対にできない」「解決策なんてあるわけない」と、憤りにも似た気持ちになったりしました。感情にまかせて「できない理由」を延々と思い浮かべ、頭はパニック状態です。

感情的になったり、パニック状態になったりしてしまうと、メンタルがひどく乱されます。

メンタルが乱された状態は、「思考が停滞」しているのと同じことです。

そんなとき、ある先輩から「最高時速300キロ超えのスポーツカーだって、信号待ちや渋滞にはまれば、電車や自転車のほうが早く目的地に着けることもあるだろう。とにかく立ち止まるな。悩んでいないで考え続けろ」と励まされました。

持って生まれた資質や学歴に自信がなくても、立ち止まらなければ逆転できる。だから、「思考の停滞」を避けろというアドバイスでした。

本稿では、この「思考が停滞している時間」=「ムダに悩む時間」を減らすためのさまざまな方法や工夫を説明します。見方を変えれば、多少の困難には動じず、メンタルを維持したままで「思考のスピードをアップする」工夫です。

ミスや失敗を引きずらない「問いの力」

例えば仕事でミスをするたびに、日々、報告書という名の「反省文」を書かされているが、いっこうにミスが減らない、反省文を書くムダな時間が業務効率化の妨げになっている、そんなことをうすうす感じている人は多いのではないでしょうか。

反省の繰り返しは、失敗した業務に対する苦手意識を増幅させ、「次こそは何がなんでも失敗しないぞ」という気合の空回りにつながり、逆にミスが増えてしまうことも多いものです。

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