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予期せぬミスやトラブルで「メンタルを保つ方法」 「反省文」を書いてもミスが減らない根本原因

東洋経済オンライン / 2024年10月2日 16時0分

こうなってしまうと、これもダメあれもダメ、どうせ今度もダメだろうと思考がネガティブループに陥り、悩み続けるだけで時間がどんどんムダになります。

このネガティブループを抜け出すには、「思考の向き」を変えて、「明日を変える問いを立てる」の2ステップが有効です。

・STEP 1 「思考の向き」を変える

例えば、「売上20%アップ」を目標にさまざまな施策に取り組んでいるなかで、お客様への対応でミスや失敗が続き、このままでは目標達成がおぼつかない事態となっていると想定します。

ここで反省文を何十枚書いたとしても、現状打破につながらないことは誰もが感じることだと思います。反省文をいくら書いても、過去の出来事に執着し、自分の非(原因)と責任追及を繰り返して落ち込むだけです。

それに対し、「どんなやり方をすればミスをしなくなるのか?」と語尾に「?」が付いた問いを立ててみてください。視点が「過去」→「未来」に変わり、気持ちも「ネガティブ」→「ポジティブ」に変わる気がしませんか。

大切なことは、「(今後は)どんなやり方をすればミスをしなくなるのか?」と「明日を変える問い」を立てることです。こうすることで、ネガティブループで停止していた思考のスイッチがオンになります。

そのうえで、さらに「売上を20%アップするためには?」と、いまの仕事において本当は何をしようとしていたのかに立ち返り、もともとの目標の達成に向けた問いを立てていくと、思考はどんどんポジティブに加速していくでしょう。

思考の向きを変えるためのポイントは、「明日を変える」という視点で「問いを立てる」ことです。

【思考の向きを変える】
×反省=過去・原因・責任追及(→ネガティブ)から
〇明日を変える問い=未来・対策・可能性追求(→ポジティブ)へ

ミスにつながりやすい作業をなくす

・STEP 2 「問いの3段話法」で「明日を変える問い」を立てる

それでは具体的にどのような方法で明日を変える問いを立てればいいのでしょうか。おススメは「問いの3段話法」の活用です。

トヨタでは、特に「選ぶ・探す・判断する・注意する」といった作業がミスにつながりやすい場面だとされています。

そこで、そうしたミスにつながりやすい作業を「なくせないか?」「減らせないか?」「簡素化できないか?」の3段話法で考えて、対策を追求しましょう。そして、最終的には、「ミスをしようにもミスが起こらない未来」をつくり出すことを目指して思考を働かせていきましょう。

森 琢也:株式会社クック・ビジネスラボ代表取締役、中小企業診断士

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