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「70歳を過ぎてもデート楽しい」中尾ミエの恋愛観 若い頃は、もっと「よれよれ」だと思っていた

東洋経済オンライン / 2024年10月2日 17時0分

中尾 いろんな人がとやかく言っていたのかもしれませんが、貫き通していれば、もうこの年になれば何も言われません。誰にも迷惑をかけなければ、本人が幸せだと思っていればそれでいいわけじゃないですか。

和田 本人が幸せだと思っていればそれでいいのに。日本に限ったことではないと思いますが、周囲からの制約や縛りが多い。年を取れば取るほど、そういう縛りを減らしたほうがいいですよ。会社にいればそれなりのルールがあるし、子育ての最中にはママ友的なルールがあったりして、そこはある程度、社会生活を送っているわけですから。

我慢したとしても、もう60代以降はそういうことから解放される年齢ですしね。それなのに、親戚や子どもに縛られていたらたまったものではありません。

認知症の予防には、「新しい人」と出会うこと

和田 私が若い頃に勤めていた浴風会病院は、今は自由に入院できますけれども、そもそもが身寄りのない老人が入る施設として始まりました。だから、入所者が亡くなると、基本的には解剖していたのです。

我々が最後まで一生懸命面倒を見て、自分が生前に行った診断が本当に合っていたのか、解剖すれば答え合わせができるわけですよね。そのとき、初めてリアルな死因がわかる。

そうした入所者・患者さんのご家族のなかでも、ずっと通われてそばで付き添ってこられた方たちは、我々がかいがいしく面倒を見てきたことを知っているから、亡くなった後に、本当の死因が知りたいから解剖させてほしいと頼んでも大概はOKしてくれます。

ところが、生前にはまったく来たことがない子どもとかが突然やってきて、そういう人に限って「うちの親に傷をつけるな」と言って解剖に反対するんですよね。そんなに大事なら、生前にもっと会いに来てほしかった。

それと、アンチエイジングや認知症予防として、なるべく新しい人と出会って、いろいろと刺激を受けるのがいい。そんな話をしてきましたが、他方で、今、独居老人の問題もある。

1人暮らしの老人が心配だと世間は言いますし、孤独を寂しいものとしていやがる風潮もあるかもわかりませんが、人間、独りでいたいときだってありますよね。

私が特別、孤独が好きなのかもわかりませんが、人と会いたいときは会いに出かけて、独りになりたいときは家でのんびり過ごせばいい。そうやって孤独を尊重しつつ、みんなで暮らせればいいですよね。それがごくごく自然なことだと思う。

中尾 そういう町づくりをしてくれればいいと思いますね。きちんとプライベートは確保できるようにして、その一方で、みんなが集まれるような場所が常にある。食堂でもいい、ダンスパーティーとかみんなが交流できる催しだっていい。

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