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親が気づかない「できる子」の自己肯定感の低さ 手がかかる下の子ばかり気に掛けていたら…

東洋経済オンライン / 2024年10月3日 8時0分

お勧めのテーマは、天気や食べ物や、今日の出来事、日常の些末な情報などです。「おはよう」や「ありがとう」という言葉をかけることでも構いません。これも雑談の一種ととらえてください。とにかく大切なことは、「子どもが自分を気に掛けてくれていると感じること」です。

(2)頻度

コミュニケーションは頻度が高いほど信頼関係が高まると言われています。その意味でも、頻度は多いほうがいいでしょう。ただ、あまりに増やしすぎると、子どもが「ウザい」と感じることもあるので、日頃、対話が少ないなと感じたら、少し意図的に増やしてみる感じで行ってください。

(3)タイミング

「子どもがすぐ自室に入ってしまうので、なかなか話ができない」「スマホばかり見ているので会話ができない」という声を聞くことがあります。

しかし、一日のうちで、少しでも会う時間はあるはずです。そのようなときに雑談をすればいいのです。親から話をして子どもが反応しない場合もあります。それでも構いません。コミュニケーションは双方向の意思疎通だと認識されることが一般的ですが、筆者の経験から言えば、一方通行でも成立します。なぜなら、子どもの耳には届いており、それがやがて子どもの反応を引き出し、そして対話に発展することが多いからです。ですから反応が薄くても、積極的にしてみてください。

(4)雑談の効用

雑談をしていると、副産物が得られます。それは、子どもから勉強の話や自分が抱えている悩みを話し出すということです。これまでの事例を鑑みると、ほぼ間違いなく子どもからそのような話が出てきます。そのときになって初めて親は勉強の話をしていきます。悩みも子どもから話をしてきたら、まずは共感的に話を聞き、次に親身に相談に乗ってあげてください。すると子どもは心をどんどん開いていきます。

以上が関さんへの回答になりますが、いかがでしたか。

「手がかからない子の自己肯定感の低さ」は、一般にあまり知られていません。そのため周囲が誤解をしたまま過ごしてしまいます。兄弟姉妹がいる家庭の場合は、頻繁に起こっている現象の一つなので、コミュニケーション頻度が少ない子がいたら、積極的に「雑談」を心がけてみてください。すると、子どもの自己肯定感も上がり、自分らしい人生を送っていくようになります。

石田 勝紀:教育デザインラボ代表理事、教育評論家

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