北海道北見「Uターン起業」した彼の"仕事と休み" 道東エリア「いる人たち」で創る余暇の楽しみ
東洋経済オンライン / 2024年10月4日 11時0分
日曜日の夕方になると「明日からまた仕事だな」と思えて、休みなのに憂鬱になり、月曜日になると「あと4日間働かないといけない」と考えてしまう。心理的なアップダウンが多かったと思います。
『休養学』には、疲れる前に休みなさいと書かれていますが、それが自分のペースではできない働き方だったのです。
今は、千葉にいた頃よりも働いている時間は長いのですが、仮眠したり、温泉に入ったりできるなど自由度が高く、エネルギーが切れる前に休むことができるので、とても気が楽です。
「ドット道東」は、10人以下のチームなのもあって、それぞれの自由度をある程度保つ方針で運営しています。働く時間はそれぞれが自分で管理しているので、みんな自分なりの休み方をしているようです。
ただ、その自由な働き方のために、深夜に働いている人、土日に働いている人などバラバラで、相手が休みをとっている時に連絡メッセージを送ってもよいのか、考えてしまうことがあります。
そこで、社内ルールとして、休みの時は受信通知を切って、社内のことには関知しなくてよいということにして、送る側は、いつでもメッセージを送ることに決めました。
ところが、常に社内で何かがずっと動いているという状態になると、どうしてもメッセージ通知が気になってしまい、本当に休めているのかという問題が起きています。
僕の場合、チャットツールの通知を切っていても、SNSで会社に関する何かが動いているのを目にして、現場の様子を想像し、「大丈夫かな」と頭の片隅に残ってしまうということがあります。
物理的に完全に遮断できれば諦めるしかないと思うのですが、見ようと思えば見えてしまう状態は、よくないのかもしれません。
閉ざされた冬ならではの心理的休養
道東は、冬の冷えが厳しい地域です。体は動きづらくなりますし、家の中も屋外と同じ氷点下になりますから、帰宅したら、まずストーブをつけて、暖まるまでじっと待つしかありません。
雪が降る日は、何度も雪かきをしないと車が出せなくなりますし、車を運転するにも、道路が滑るので気を使います。
そういう状況もあって、北海道全体として、夏の方が仕事の量が多く、忙しいという特徴があります。
特に、第1次産業は夏場が主軸です。道路の開発なども、冬場はほとんど行われません。イベントなども夏に偏っていて、とにかく夏はみんな忙しくなります。
一方、冬は、移動もしなくなり、生活圏も広がりません。人に会う頻度も落ちて、活力も低下します。
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