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「お互いに期待しない夫婦」が断然うまくいくワケ 仕事がデキる人ほど相手に求める基準が高い

東洋経済オンライン / 2024年10月4日 20時0分

本当に優秀なリーダーは、過去のせいにしたりはしません。どうしたらこの部下が育つのか、未来志向で考えます。

現在に期待しない技術「ストレッチゴール」

未来に期待し、過去に期待しない。これはわりとわかりやすく、実践しやすいと思います。

問題は、現在への期待です。

現在への期待もすべきではありません。期待値を究極まで下げます。「できるのが当たり前」ではなく、「できないのが当たり前」と考えるのです。

これが、なかなか難しい。

仕事がデキる人ほど仕事の基準が高く、「できて当たり前」の基準が高いのです。部下に期待しているからこそ、求める基準が高まるのです。

どうすれば、現在に期待しないで済むのかというと、「ストレッチゴール」という技術を身につけると、うまくいきやすくなります。

部下の資料のレベルが低かったときに、ネガティブなポイントを指摘する前に、立ち止まります。いったん期待値を下げ、できているところを見つけます。そしてそのうえで、改善点を「ストレッチゴール」で示します。

ストレッチは「伸ばす」という意味で、未来のゴールを伸ばすことをストレッチゴールといいます。

つまり、部下の仕事のポジティブな点とネガティブな点を見分け、ポジティブな面は褒め、ネガティブな面はストレッチゴールとして未来に示す、ということです。

以下のように、褒めて、ストレッチゴールを示すのです。

<褒める>
・ここはできているね
・ここは良くなっているね

<ストレッチゴール>
・ここはこう直してくれないか
・次からはこうしてほしい

そうしてストレッチゴールを示し、納期を決めてもう一度持ってきてもらいます。

そうすると、ネガティブな点を叱る必要がなく、まったく同じことを伝えているのに、部下は自信をつけ、イキイキと仕事をするようになります。

これが、「現在への期待をしない」ということの具体的アクションです。

夫婦で期待のコントロールを試す

現在に期待しないことは、そのまま夫婦や子供へのコミュニケーションにも応用できます。

この現在への期待をなくすことは、人によってはじつにカンタンにやれるのですが、苦手な人は、慣れるまで本当に苦労します。とても難しいことです。

なにせ、相手に期待することは、「良いこと」だと思ってやってきたわけです。それをやめようとなっても、すぐにはできるようにならないでしょう。

期待をコントロールするには、感情とうまく付き合う必要があります。仕事がデキる人ほど相手に期待してしまうのは、基準が高いからです。

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