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離婚の前に「プチ別居」3カ月・30万円でする方法 【前編】著者の実体験と費用の詳細を大公開

東洋経済オンライン / 2024年10月5日 10時0分

離婚の決断をする前に「プチ別居」を選択肢に入れるのはどうでしょうか(画像:OrangeForest/PIXTA)

「離婚をしようと思っています」

【写真】筆者がプチ別居中に過ごした実際の部屋&【表】3か月のプチ別居にかかった費用明細

「もう何年も家庭内別居しています」

ファイナンシャルプランナーとして家計相談を受ける中で、離婚が話題に上ることは少なくありません。

熟年離婚の件数は過去最高を更新し、「老後は別々の道を」と考える夫婦は少なくありません。しかし、その決断をする前に「プチ別居」を選択肢に入れるのはどうでしょうか。

プチ別居とは?

ここでいう「プチ別居」とは3カ月だけ賃貸物件を借り、お試しで別居生活をすることを指しています。

筆者は「プチ別居」を実行した結果、夫婦関係は良い方向に向かいました。その実体験を2回にわたってお伝えします。

前編の今回は経緯と費用についてです(費用の詳細は記事の最後にまとめています)。

私が3カ月の別居生活を始めたのは今から3年前の夏の終わり、2021年の夏のことでした。

当時は長引くコロナ禍のど真ん中で、在宅ワークやオンライン授業が一気に普及した頃。

我が家は当時、私(当時49歳)と会社員の夫(同57歳)、大学生の息子2人の4人で暮らしていました。その頃の私はというと、平日昼間はひとり自宅で原稿を書いていることが多かったのですが、急に生活時間帯の異なる4人の大人が狭い都内のマンションで一緒にすごす時間が増えました。

これまでと変わらない仕事量に加えて、洗濯の量も食事の支度や買い物の回数も一気に増えたことで、当時の私はとても大きなストレスを抱えることに。

いま振り返れば、やらなくていい家事まで勝手に一人で抱えていたようにも思います。しかし、長年の習慣を変えるのは、当時の自分にとっても家族にとっても簡単なことではありませんでした。

LINEで伝えた「母のはじめての一人暮らし」

そんななかで思いついたのが「3カ月のプチ別居」。私の場合、インターネット環境があればできる仕事が多かったのも幸いでした。

なぜ3カ月だったかというと、本格的な別居と違ってことを荒立てないで済むと考えたから。

ひとり暮らしの体験をするには十分な期間がありながら、元の暮らしに戻りやすいというところが、振り返ってみても「プチ別居」の最大のメリットであるように感じています。

思い悩んだ末、息子たちに「90日間、人生はじめての一人暮らしをしようと思う」とLINEをすると、すぐに「りょうかい」と返事が。

息子たちもいろいろ察していただろうし、そうとしか言えなかったのだと思いますが、そんなこんなで、夫からもOKをもらい、私が3カ月だけ家を出ることになり、夫と息子たちの3人生活が始まりました。

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