1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 経済
  4. ビジネス

「推しの子」でも言及、脚本家が密かに耐える重圧 締め切りに追われる31歳、転身した彼の進む道

東洋経済オンライン / 2024年10月5日 9時0分

大手企業に勤める会社員を辞め、脚本家の世界に飛び込んだ小御門優一郎が日々考えていることとは?

働く人の「今」にフォーカスし、その仕事像に迫る「ドキュメンタリー 仕事図鑑」。第4回は、脚本家の小御門優一郎に密着。演劇やドラマだけでなく、YOASOBI『三原色』の原作小説やリアル脱出ゲームのシナリオなど、幅広いジャンルで活躍する小御門にとっての「仕事」とは。

※記事の内容は動画「ドキュメンタリー 仕事図鑑」の取材における本人のインタビューを基に再構成したものです。外部配信先では動画を視聴できない場合があるため、東洋経済オンライン内、または東洋経済オンラインのYouTubeでご覧ください。

作り替えも場合によってはウェルカム

――一「脚本家」はどんな仕事?

【動画で見る】ノーミーツ・小御門優一郎/YOASOBI『三原色』原作者の給与制脚本家/締め切りに追われる31歳/会社員から脚本家に

演劇、映画、ドラマなどの脚本を書くことがメインの仕事で、この職業にあこがれを持っている人はみんなそこを目指しています。

脚本は「柱」「ト書」「セリフ」の3要素で書かれています。「柱」はシーン番号や、どこでそのシーンが展開されるかなどを書いたものです。「ト書」は登場人物などが何をしているかの状況説明。そして人物名と一緒にカギカッコで書かれているのが「セリフ」です。

脚本は「設計図」で、それを基に舞台を上演したり、映像作品を撮ったりします。もちろん脚本どおりに作られることばかりではないですし、映像演出に関しては脚本家の頭の中でイメージしきれない部分もあるので、われわれ(脚本家)の意図を正しく汲んでくれた作り替えだったら全然ウェルカム、と思っています。

――脚本家の勉強はどこで?

こういう活動を始めたのは、大学で演劇や自主映画を作るサークルに入ったのがきっかけでした。最初は見様見真似でしたが、一度「映画美学校」という、脚本を学ぶための初級コースにも通いました。

でもいちばんの勉強は、面白い作品を観て「あのシーンってシナリオ上だとどうなっているんだろう?」みたいに気になった部分をシナリオ本で見返して、「これくらいの感じで書いてあるのか」と確認することですね。

――昨今の事業環境は?

今(テレビドラマ)1話ごとの制作費は、悲しいかな、どんどん減っています。でも、どこも自社が権利元であるIP(知的財産)を持ちたがっているので、「ウチでもオリジナルものを作りたい」という機運や、そのための枠自体は、予算と相反する形で増えている面もあります。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください