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「極悪女王」ヒットが示す"復活できる人"の6条件 「復活できる人」と「消えてしまう人」の違いは?

東洋経済オンライン / 2024年10月5日 14時30分

「捨てる神あれば拾う神あり」ということわざがあるが、いまはNetflixが地上波から姿を消した俳優たちにとって「拾う神」となっているように思える。コンプライアンスは重要だが、過剰にクリーンな社会が健全かと言うと、疑問が残る。

Netflix以外にも“拾う神”が複数あってもいいと思うし、地上波テレビ放送も、もう少し寛容になってもいいのではないだろうか。もっとも、そのためには視聴者こそ寛容な心を持つ必要があるのだが……。

復帰を決める「6つの条件」

他にも“表舞台”から消えた俳優が本格復活する動きが徐々に見られるようになっている。

元NEWSの手越祐也さんが、日本テレビ系「世界の果てまでイッテQ!」に4年ぶりに復帰することが報じられている。

女性へのセクハラ行為で自粛していた香川照之さんは、舞台のみ活動再開をしていたが、最近NHKで過去の出演作『坂の上の雲』が再放送された。テレビドラマへの復帰が進んでいると言われている。

闇営業問題で、活動自粛、吉本興業を退所した、お笑いタレントの宮迫博之さんも地上波復帰の報道が出ている。

芸能活動を復帰できる人、復帰できない人の違い、さらには復帰できても人気が回復する人としない人の違いはどこにあるのだろうか。

実は、“干される”基準にも、復帰できる基準にも明確なものがあるわけではない。ある俳優は不倫してもおとがめなしなのに、別の俳優が同じことをすると表舞台に出てこれなくなった――ということは多々起こっている。

不公平にも見えるのだが、復帰を認めるか否かは、下記のような複数の要素を加味して検討する必要がある。

1:起こした問題の深刻さ

2:問題の解決状況と、他の問題の有無

3:(問題を起こした人の)反省状況と再発可能性

4:世の中のニーズ(需要があるかどうか)

5:業界内(芸能界、エンタメ業界)の慣行・環境

6:復帰への過程、手続きの適切さ

『極悪女王』の例では、俳優はさほど深刻な問題は起こしていないので、1~3は大きな問題にはなっていない。4についても、恋愛ドラマならさておき、今回の女子プロレスをテーマにするドラマで新たな市場を見つけることで新たなニーズの創出ができている。

Netflixは芸能界の慣行にとらわれることも少なく、有料放送で視聴者も限定されるため、批判も浴びにくい。

ちなみに、香川照之さんも歌舞伎ではすでに復帰しているが、歌舞伎界は不祥事に寛容である。実際、市川團十郎さんは、襲名前の海老蔵時代に暴行事件や不倫事件を起こしているし、中村芝翫さんも何度も不倫報道されているが、舞台から干されることなく、活動を続けることができている。

やり方を間違えると復活できない

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