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50代夫婦の「3カ月プチ別居」が迎えた意外な結末 【後編】人生初めての一人暮らしで得た気づき

東洋経済オンライン / 2024年10月6日 12時0分

プチ別居中に筆者が実際に過ごした部屋(写真:筆者撮影)

熟年離婚の件数は過去最高を更新し、「老後は別々の道を」と考える夫婦は今や少なくありません。しかし、その決断をする前に「プチ別居」を選択肢に入れるのはどうでしょうか。

【写真】3か月のプチ別居中の筆者の実際の生活

筆者夫婦はアラフィフで「プチ別居」を実際に遂行し、その結果夫婦関係は良い方向に向かいました。

前編『離婚の前に「プチ別居」3カ月・30万円でする方法』に続き、その実体験をお伝えします。

後編の今回は「プチ別居が自分と家族にもたらした気づきと変化」についてです。

せっかくなら海の近くで

レオパレスに決めた後は、どこに住むかを考えました。自宅の近くで別居することも頭をよぎりましたが、それではなんだかおもしろくない。物件を探すうちに、せっかく人生はじめての一人暮らしをするのなら、ワクワクする暮らしを始めたいと思うように。

そしてたどり着いたのが、「3カ月、海の近くで暮らしてみる」という答えでした。そこからは、都内での仕事や自宅との行き来のことも考えて、希望エリアを神奈川県の逗子・葉山・鎌倉に絞って、レオパレスの物件を探していきました。

私が物件探しを始めたのは7月の終わりで、実際に入居したのは8月末。ちょうど夏の間だけ海のそばに住みたいという人と入れ違いのタイミングで、空き物件が豊富でした。

また、コロナ禍という特殊な事態だったことも関係してか、希望する逗子市内で駅や海までもなんとか歩いて行ける範囲内に、<30%割引キャンペーン>をしている空室予定の物件を見つけて決定しました。

せっかく海のそばに3カ月住めるのだからと、引っ越してほどなく、逗子の隣、葉山にあるアウトドアフィットネスに入会。SUPやアウトリガーカヌーなど海のプログラムや、ハイキングやヨガなど、自然の中で体を動かすプログラムがたくさんあるフィットネスでした。

ここに通い始めたことで知り合いができ、心身共に健やかさを取り戻すことができました。それまでと変わらず仕事も継続できていたので、収入面でも困ることもありませんでした。

それまでとほとんど変わらない仕事時間を確保しながら、それまで家事をしていた時間を海や山でのフィットネスに使えるようになり、毎日がとても楽しく充実していました。

家族のようすは?

家族のほうは、すでに子どもたちが大学生になっていたこともあり、自分の家事は自分でやるというルールで回っていたようです。

さすがに3カ月となると、洗濯物や使ったお皿を溜めたままではいられないし、外食ばかりでは飽きがきます。

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