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50代夫婦の「3カ月プチ別居」が迎えた意外な結末 【後編】人生初めての一人暮らしで得た気づき

東洋経済オンライン / 2024年10月6日 12時0分

母がいると何となく「やってくれるもの」と思ってしまう家事でも、思い切って母が抜ければ「男3人のシェアハウス生活」として成り立つようになるのは発見でした。

また3カ月間、お互いまったく会わなかったわけではなく、行き来する機会もありました。そこで、プチ別居生活がお互いうまくいっていることを確認できたことは安心感につながりました。

海のある逗子・葉山の暮らしがあまりに気に入った私は、オールシーズン海のそばで暮らしたくなり、別居生活をさらに1年延長することを家族にお願いして受け入れてもらいました。

期間延長にあたっては、レオパレスから別の賃貸物件に引っ越しをすることに。短期で暮らすには十分でしたが、さらに1年住むとなると、より快適な物件に住みたいと思ったからです。

そのため、ここで改めて礼金や敷金、家具家電の購入などが発生しました。

予定の90日よりもレオパレスからは10日ほど早く引き上げることになったのですが、未経過の日数分の賃料が後日返金されたのはありがたかったです(契約プランによってこの辺りは異なるようです)。

その後、家族のところに定期的に顔を出しては、掃除や買い物をサポートしつつ、海のそばでの一人暮らしを1年余り楽しませてもらいました。

いまは都内のマンションに戻り、家族とともに暮らしています。3カ月プチ別居期間を経たことで、家族全員の家事スキルが向上して、家族それぞれの自由度が今まで以上に増したように思います。

また、家族間のコミュニケーションはずいぶんと増えました。コロナ禍以前、ごく普通のコミュニケーションを見失っていた我が家からは想像もできませんが、いまでは一緒にスーパーに買い物に行ったり、テレビを見てあれこれ意見を言い合ったり、その日の仕事の話をしたり、未来について語ったり。ごく普通のおだやかな日々を過ごしています。

これから老後に向かうにあたって、日常を心穏やかに過ごせることが何より貴重だと思うので、ほんとうに驚いています。

案外、海外旅行と同じくらいの費用でできる

まだお子さんが小さい場合や介護が必要なご家族がいる場合など、プチ別居が実現可能な人ばかりではないと思います。ただ、実現できる環境にあって離婚が頭をよぎるなら、意外と海外旅行をするくらいの費用で実現可能なプチ別居をまずはさむことは、とってもおすすめです。

3カ月の後にそのまま別れるのか、延長するのか、戻るのかーー。別居しないと見えない景色を見てから判断するのもアリではないでしょうか。

氏家 祥美:ファイナンシャルプランナー、ハートマネー代表

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