35歳以上の結婚「飲食の相性」重視する人が多い訳 「やっと巡り合えた!」の幸せが伝わってくる
東洋経済オンライン / 2024年10月6日 13時0分
2014年8月にスタートした本連載「晩婚さんいらっしゃい!」は今年で10年を迎えた。東洋経済オンラインでも1、2を争う長寿連載になったそうだが、10年も経つと時代の変化を感じることがある。本連載における「晩婚さん」は「35歳以上で結婚した人」と定義しているが、晩婚化はこの間にさらに進行し、晩婚はもはや珍しくない世の中になっている。
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結婚生活における「飲食の相性」の重要性
そうした中、変わらないこともある。筆者はこれまでに250人(250組)以上の晩婚さんを取材してきたが、結婚において「飲食の相性」を重視している人が多いということだ。過去記事の中でそうした夫婦を数えてみると、実に77人に達した。なお、飲食の相性には食事のマナーや外食費への考え方なども含まれる。
晩婚さんたちが新婚当時から数年経った今、飲食の相性は生活において実際にはどのぐらい重要だと感じているのだろうか。例えば、金銭感覚、労働意欲、家族観などの要素と比べても重みはあるのか。
77人に久しぶりメールを送ったところ、51人から回答を得た。そのうち、「飲食の相性は結婚生活における重要度3位に入る」と答えた人は35人。そのうち「1位もしくは2位だ」と言い切るハードコアな飲食好きも7人いた。
昨年末に結婚し、1児の父親にもなった男性(記事はこちら)は結婚相談所に入会して婚活をした。その過程で飲食の相性の重大さが見えてきたと振り返る。
<私は飲食を婚活の条件としてハッキリ意識したことはなく、条件としては価値観が合うこと、お互いの趣味を尊重し合えること、あたりが重要と思っていました。しかし、特に価値観が合うと思えるまでの過程には必ず飲食、特にお酒があったと思います。婚活で交際が深めていく過程には必ず飲食が伴いますからね。思い返せば過去にお見合いした方の中に、生物(なまもの)が一切ダメという方がいて、将来刺し身が並ぶことのない食卓をイメージしてしまい気分が引いてしまった事がありました。意識的でないにしても飲食の相性はものすごく大事だと思います>
ホームパーティーが縁となって再婚した女性(記事はこちら)もいる。結婚は7年前、46歳のときだ。その後、夫との外食に関する考え方の違いを経済力で解決していると明かしてくれた。
<夫はバンカラ気質で外食にあまりお金をかけることは好みません。いっぽう、私は食べることが大好きで、美味しいと評判を聞けば、1万円するフカヒレラーメンでも食べに行きたくなるタイプ。
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