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仕事をすぐ辞める人が知らない「リセット方法」 あなたは「脅迫者」「被害者」「尋問者」「傍観者」?

東洋経済オンライン / 2024年10月7日 19時0分

さらに人間関係にもパターンがあります。そのパターンに気づかなければ、同じことが繰り返されるのです。これは仕事でなくても同じです。

他者との関わりにはパターンがあります。パターンは大きく分けると「脅迫者」「被害者」「尋問者」「傍観者」があります。それぞれ簡単に説明すると、

● 脅迫者 …… 支配することによって納得しようとする
● 被害者 …… 罪悪感を抱かせることで注意を引こうとする
● 尋問者 …… 不安から尋ねる
● 傍観者 …… 情報をシャットダウンする

たとえば圧の強い上司は「脅迫者」です。「俺の言うこと聞かないと、どうなるかわかっているだろうな」(口に出すか出さないかにかかわらず)という態度で、人からエネルギーを奪います。

逆にいつも怒られてばかりでおどおどとおびえている部下は「被害者」です。

私はこのパターンを、凸凹(デコボコ)で説明しています。

人間は誰でも、相手の注意を引きたい、愛情がほしいという思いが原点にあります。

脅迫者は凸る(以下、デコる)ことによって注意を引きますが、一方の被害者は、凹る(以下、ボコる)ことによって注意を引きます。そう、おびえることでも注意を引いてしまうのがボコタイプになります。

たとえば、窓口業務の女性で「クレームが来るのではないか」「怖い、怒られる!」といつもビクビクしていると、本当にいつも怒ってくるようなお客様が引き寄せられることがあります。

尋問者―傍観者のご夫婦のパターンでは、妻が「あなたどこにいるの? 何しているの? いつ帰ってくるの?」と尋問してデコります。

無視と傍観は一緒

尋問されまくると人はどうなるかというと、傍観者となって、もう何も伝えたくなくなります。つまり、ボコって情報をシャットダウンするようになるのです。

シャットダウンも実は、注意を引く行為です。情報を伝えなかったり、無視されたりすると、かえって気になります。「教えない」と言われると、「教えて!」となりますよね。

無視というのは傍観と一緒で、究極は最も傷つける行為だったりします。ケンカをしたときにダンマリを決め込むようなタイプは傍観者です。

一見、「脅迫者」や「尋問者」のデコになっているほうだけが、ボコっているほうからエネルギーを奪いまくっているように見えますが、「被害者」や「傍観者」も、愛や注意を得るために、パターンを変えて他者から奪おうとしているわけです。

このパターンがわかると、自分の中で繰り返されているパターンにも気づきやすくなります。

だから気づいた人から関係性をフラットにするように意識する必要があります。

一人の人がいつも同じタイプではありません。人は場面によって複数のパターンを持っています。またこれらがまじり合って演じられていることもあります。

たとえば、上司とあなたの関係が脅迫者―被害者であったとしても、あなたは誰に対しても「被害者」ではないはずです。

子どもに対しては、あなたが尋問者、子どもが傍観者かもしれません。「勉強したの? 誰と遊んでいたの?」と子どもに問いただし、思春期の子どもが黙り込む、あのパターンです。

同じ人でも、その相手によって、その状況によって、4つのパターンは変わり、誰もが4つのすべての要素を持っているのです。

濱田 恭子:日本マインドワーク協会代表理事

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