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「BeReal」を利用したマッチングアプリに要注意 4歳以上対象、「出会い系サイト規制法」の抜け道

東洋経済オンライン / 2024年10月7日 11時0分

BeMateのApp Storeでの紹介画面(App Storeより)

中高生や大学生などの間で流行中の“映えない系SNS”「BeReal」を利用したマッチングアプリサービスが多数生まれており、若者の間で人気となっていることをご存じだろうか。利用実態とどんなリスクがあるのかについて解説したい。

【画像】アプリストアから消えた、マッチングアプリ「BeMatch.」

BeRealとは?

BeRealのアクティブユーザー数は2300万人を超える。筆者が講義を受け持っている成蹊大学の学生227人(1、2年生中心で男女比はほぼ半々)にアンケートを取ったところ、「現在利用している」が55.1%、「過去に利用していたことがある」が9.3%と、利用率は6割強に上る人気ぶりだ。

ランダムに来る通知から2分以内に写真を投稿しなければならないが、保存していた写真は使えず、写真には加工もできない。写真はインカメラとアウトカメラの両方で同時に撮影されるため、その時いる場所と撮影者も写る。

若者に人気のInstagramでは自撮り写真が多数投稿されているが、そのほとんどは加工されている。ところがBeRealならいつもいる場所や普段の姿がそのまま見られるため、お互いをより知ることができると人気となっているのだ。

投稿するまでは友達の投稿がぼかしが入って見られないため、投稿が見たいために自分も投稿するようになる。遅れても投稿できるが、遅れた時間が表示されてしまう。逆に2分以内に投稿できれば、その日はさらに2回、好きなタイミングで投稿することができるので、2分以内という厳しい縛りをゲーム的に楽しんでいるというわけだ。

撮ってはいけない時間や場所、たとえば授業中や電車内、バイト中などにも通知がくるが、撮影してしまっている若者は多い。マーケティングアプリケーションの調査(2024年4月)によると、「授業中やアルバイト中に撮影したことがありますか」という質問に対して、49%と約半数のユーザーが「ある」と回答している。慌てて撮ることで他人が写り込んでいたり、自宅の場所等が分かる写真を投稿してしまっているユーザーもいる状態だ。

「4歳以上対象」なら誰でも使える

たとえば「BeMatch.」は、BeRealのユーザー同士が新たな友だちを見つけるための交流アプリとして、BeRealとは別の企業がリリースしたアプリだ。他のBeRealユーザーの写真をスワイプして気に入った相手とマッチングでき、マッチングしたらBeRealのIDをメッセージで交換することで、相手とBeReal上でもつながれる仕組みとなっている。

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