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「BeReal」を利用したマッチングアプリに要注意 4歳以上対象、「出会い系サイト規制法」の抜け道

東洋経済オンライン / 2024年10月7日 11時0分

顔写真を見ていいと思ったらスワイプでLikeを送りマッチングするという、まさにマッチングアプリ「Tinder」とそっくりな仕組みなのだ。Xなどでは「Z世代のマッチングアプリ」などとも言われている状態だ。

2023年12月にリリース以来、スワイプ数は6億回、マッチ数は900万回、メッセージ数は2500万回に上る人気ぶりだ。主に口コミとTikTokからの流入が多く、ユーザー層は10代〜20代前半が多いという。TikTokのBeMatch.アカウントのフォロワーは約4000であり、「いいね」は27.2万に上る。

理由は不明だが、執筆現在アプリストアから消えている。問題なのは、アプリストアにあった時には何と「4+」と4歳以上対象とされていたことだ。

マッチングアプリは年齢確認が義務づけられており、18歳以上対象とされている。ところがこのアプリであれば、マッチングアプリとほぼ同じ使い方がされているのに、4歳以上なら誰でも使えてしまうというわけだ。

なお、BeRealは「12+」と12歳以上対象となっている。

実は、BeRealを使ったマッチングアプリ的サービスは「BeSwipe.」や「BeMate」など、他にもたくさんある。どちらも、BeRealで気に入ったらスワイプでマッチングするのは同じだ。BeMatch.はLikeした人を見るのは有料だったが、こちらはどちらも無料となっている。アプリストアの画像内で「後継アプリ」と文字が入っており、BeMatch.の後に続くつもりであることが伝わってくる。

「BeMatch.」でXを検索すると、「BeMatch.が使えないから、BeSwipe.かBeMateを使おう」などと、ほぼ同じマッチングアプリ的使われ方がされていることが分かる。ところが、BeSwipe.は4歳以上、BeMateは12歳以上と、どちらも未成年が利用できる設定となっている。

自宅や学校がバレてしまうかも

どのアプリも異性との出会いをうたっているわけではないが、アプリの機能的にはほぼマッチングアプリだ。また、Xなどで検索しても、マッチングアプリ的に使われていることは間違いない。それなのに、なぜ規制されないのだろうか。

そもそも「出会い系サイト規制法」は、異性との出会いを目的としたサービスを規制するものであり、マッチングアプリ等は対象となる。ところが異性だけでなく友達作りなどにも使えるアプリやSNSは、規制対象とならないというわけだ。

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