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まさかの低支持率「石破政権」いきなりヤバい理由 国民人気は高いと思われていたのに何が?

東洋経済オンライン / 2024年10月7日 14時50分

(写真:Yamazaki/AFP/Bloomberg)

10月1日に発足した石破政権だが、滑り出しがよくない。各社が行った世論調査でも、第1次安倍政権以降の10の政権の中で石破政権はおしなべて9位を占めた。なお支持率最下位の麻生政権のときに、自民党は下野している。

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「国民人気はある」と認知されていたが…

まさかの数字に驚愕したのは、石破茂首相だけではないだろう。自民党内で石破首相は、「党内では人気がいまいちだが、国民には人気がある」と認知され、長らく本人もそれを自負していたに違いない。石破首相は2012年の総裁選の1回目の投票で165票という大量の党員票を獲得し、故・安倍晋三元首相らを押さえて1位に躍り出たからだ。

だから9月27日の総裁選で、高市早苗前経済安全保障担当相が109票の党員票を獲得し、たとえ1票差とはいえ石破首相を上回ったとき、大きなショックが広がった。決選投票前の演説で、うなだれる石破首相とは対照的に高市氏がはしゃいでいるように見えたのも、それが一因だったかもしれない。

しかし、決選投票で石破氏は議員票を143票伸ばし、都道府県連票を含めた全体では高市氏を21票差で下して勝利した。「差はそれほど大きくない。10人ほどがひっくり返れば、結果は逆になったはずだ」。ある自民党議員がそう言った。

確かに1回目の投票で投じられた46票の議員票は別として、決選投票で石破首相に追加に投じられた143票の議員票すべてが「石破氏でなくては絶対にダメ」というわけではなかっただろう。

だからこそ石破首相は「党内の和」を第一とし、森山裕幹事長を任命した。次期衆院選での裏金議員の処遇についても、一時は「原則公認」との姿勢を示したのも、それゆえだろう。しかし国民は忘れてはいない。石破首相は8月24日に総裁選への出馬を表明した際、確かにこう言ったのだ。

「自由民主党公認候補として、公認するにふさわしいかどうか。そういう議論は選挙対策委員会で徹底的に行われるべきだと思っています」

場所は鳥取県八頭町の和多理神社で、石破首相の生家に近く、幼い頃の遊び場でもあった。社を背に話す石破首相の表情は、今回の総裁選を最後とする決意がにじみ出ていた。

「早期解散」の動きには抗えなかった

しかし、徹底的な検証には時間がかかる。すでに自民党では、小泉進次郎選対委員長が総裁選で勝利した場合の「衆議院の早期解散」が決まっていた。「人気のあるうちに衆院選を行ってしまおう」という魂胆だが、実はこの後に続きがある。「次期参院選までは(人気が)持たないので、それまでにもう一度、総裁選が行われる」というものだ。

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