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「脳の自動検索機能」を使って問題解決する方法 すぐに答えは出ないから、検索だけかけておく

東洋経済オンライン / 2024年10月8日 20時0分

私たちの多くは、自分に対して「WHY?」の質問を投げかけてしまいがちです。なぜなら子どもの頃に親や先生など大人から、「なんでできないの?」「なんでやらないの?」「どうしてこんなことしたの?」と投げかけられ続けてきたからです。そうすると、ダメな理由を検索し続けてしまいます。

これが機械ならミスは許されません。たとえば車に故障があれば命に関わります。なぜミスが起きたのか、原因を追究するでしょう。でも機械と同じことを人間にあてはめてはいけません。

人間の場合、ダメだった原因を追究しはじめたら自己否定をしてしまいます。

頭の中では「このパターン、やめたい!」と思っていても、どうしても否定的なパターンが出てきてしまう。

そんなときこそ、「なぜ(WHY)?」ではなく、「どのようにしたら(HOW)?」と問いを変える必要があります。これが検索の方法を変えることにつながります。

あなたの潜在意識が勝手に「解決策」を脳内検索しはじめる!

「こうなりたい」という目標を書くことがあります。目標設定や今年の抱負などを書いてそれを目指す。もちろん素晴らしいことです。でも、実際はどうでしょう? その目標通りにできますか? たいていの人はNOと答えるのではないでしょうか?

私たちは自分の腰に重たいタイヤをつけたまま、目標には向かえません。頑張ってタイヤを引きずりながら歩いても、しんどさが増していくだけ。

実は私も意志が弱い人間です。しんどいことはできません。だから、できない理由を細かく輪切りにするように書き出してみます。書き出すことで潜在下にあった問題が顕在化されます。

たとえば「お金がない」「時間がない」「才能がない」「経験が足りない」といったものから「この会社にいるから仕方ない」「一人でできる自信がない」といったものまで、できない理由が出てくると思います。

顕在化されたものは、書き換え可能になります。

できない理由を書くにあたって、ほとんどの人は「なぜできないの?」と「WHY?」で理由を探すのではないでしょうか。

「なぜできないの?」「だって、仕事もあるし、子どももいるし、時間がないから」のように。これが結果として否定的なパターンを繰り返すことになります。

これを一つずつ、「どのようにすれば解決できる?」と「HOW?」の問いに変えてみます。

先の例なら、「どうすれば“時間がない”を解決できる?」と書きます。

この時点で、解決法を書く必要はありません。書くことで、脳内検索が解決する方法を探しはじめます。

そして、あるとき「そういえば、YouTubeを1時間以上も見てるよね」「あれっ、結構無駄な時間を使ってたな」と、はっと気づいたりします。

つまり、すぐに答えは出ないから、検索だけかけておくということなんです。

「なぜ?」を「どのように?」の質問に変えるだけで、シンプルにものごとが顕在化され、人生が変わります。これは私が保証済みです。

これは部下にも親子にも使える方法です。

「なんでできないの?」から、「どうしたらできそう?」へ。

部下も子どもも勝手に動くようになりますよ。少なくとも、人を責めることがなくなり、とてもラクになるのが実感できるでしょう。

濱田 恭子:日本マインドワーク協会代表理事

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