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ジム・ロジャーズ「世界的視野で投資する時代」 一代で富裕層になった人に「共通する思考法」

東洋経済オンライン / 2024年10月8日 8時0分

世界的投資家のジム・ロジャーズ氏は「投資で成功するためには、日本株だけでなく世界的視野で考えよ」とアドバイスする(写真:Luxpho〈Takao Hara〉)

シンガポール在住FPの花輪陽子です。ジム・ロジャーズさんを含めたシンガポールの超富裕層等と一緒に仕事をしていますが、彼らに共通して言えることに、マーケットを世界的な視点で見ていることが挙げられます。

日本株以外にも目を向けよ

日本市場は8月の上旬と9月上旬に不安定な動きをしましたが、そのニュースは日本では大きく報じられたものの、世界ではメディアの一面を賑やかすような記事ではありませんでした。ロジャーズ氏は、次のように指摘します。

「一連のブラックマンデーと8月の日本株の下落とでは規模が違います。確かに日本では、トップニュースではあっても、世界中のほとんどの人がそれに気づいていたかどうかは疑問です。メディアが取り上げる価値のある話題かというと、それは日本だけの話です。世界はもっと広いですからね」

実際に私が仕事をしているアメリカ人の超富裕層の女性(レイさん)もバカンス中で、ビーチでリラックスしており、日本市場の下落には気づいてもいませんでした。彼女は欧米の株は保有していますが、日本株は投資をしておらず、どちらかというと不動産に興味があるということでした。

一代で富裕層になった方の特徴として、次のようなことが見られました。

1. 世界的視野で物事を考える

ジョージ・ソロス氏と共にクォンタム・ファンドの共同設立者であるロジャーズ氏もグローバル・マクロ戦略(Global Macro Strategy)の投資家として有名です。世界中の国または地域の経済、金融市場、政治情勢などを大局的な視点から分析して、世界的な株式、債券、通貨、コモディティ、先物市場等の広範な金融市場で売買する投資戦略のことを指します。

レイさんも世界の不動産、コモディティ、株式市場に投資をしています。3週間ごとに様々な国に旅行をして、世界中に友達や取引先や投資先を見つけるというスタイルです。日本の不動産を見るときも、「ロンドンだったらこういう仕組みなのだけど、日本ではどうなのか?」という他の国との比較を必ずします。

もちろん、日本独特の商習慣にも理解を示しますが、世界的な目線で考える癖があるようです。また、「中国の不動産にはよい時期に投資をしたけど、日本の不動産にもそのような気流を感じる」といったお金の大きな流れにも敏感だと感じます。

世界中にネットワークを構築する

2.目標や物事を大きく考えている

一代で大富豪となった方の多くは子供のような偏見のない心を持っていて、思考が柔軟で早い、物事を大きくとらえていると感じます。目標を高く設定したり、できないといった偏見もなく、なんでもチャレンジして、様々な人とつながって仕事をする勇気がある方が多いのです。

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