ジム・ロジャーズ「世界的視野で投資する時代」 一代で富裕層になった人に「共通する思考法」
東洋経済オンライン / 2024年10月8日 8時0分
世界的な超富裕層と一緒に仕事をしていると、「3年後までにこれを調べておいて」とかなり大きな難題を出されることが多々あります。ですが、できないとあきらめるのではなく、口に出して言ってみることで、周りがつなげてくれる可能性も高くなります。
3.子供の頃から稼ぐ練習をして、早く起業や投資をする
投資家のジム・ロジャーズ氏は「誰もが早くからお金に興味を持つべき」と言っていますが、早期から稼ぐ練習をすることは重要です。
「私は5歳のときに初めて仕事をしました。野球の試合で、みんなコカ・コーラのペットボトルを投げるので、そのコカ・コーラの空き箱を集めるのが僕の仕事だったんです」
ロジャーズ氏も20代で猛烈に働いて大成功をして、37歳で引退をしています。レイさんも初任給で購入した不動産をリノベーションして転売をして最初の1億円を20代のときに作っています。
会社員の場合も欧米人は転職などを繰り返して自分の市場価値や年収を上げる工夫を常にしています。周りの成功をしている起業家の多くも、20代など扶養家族がいない時期など早くから起業している方が多いと感じます。
不動産であれ、株式投資であれ、事業であれ、皆、早くから始めて長くやっている方が多く、経験や技術の蓄積は大きいと感じます。
「小さなお金」であっても無駄にしない
4.納得をしたところにだけお金を使う
一代で10億円以上の資産を作っている方は不動産や株式投資をしてインフレの波に乗ったなどはあるものの、投資ができるように普段の生活は倹約している方がほとんどです。たくさん稼いでいるのに、一般の会社員の方よりも使わない印象です。
例えば、不動産などの大きな買い物をする際に、普通の人は細かなフィーは気にしないという場合もあります。総額につられてしまって、小さな諸経費は目が向きにくくなります。しかし、超富裕層は小さな経費なども細かく確認をし、必要のないものは一切払いたがりません。
彼ら自身も若いときは投資資金が限られていたので、そこから投資にお金を捻出できるよう精一杯努力をしたのでその習慣が身についているのだと感じます。また、彼らの多くは大失敗ももちろんしていて、得られる報酬が定期収入ではないという厳しさもあるのかもしれません。
5.人が考えないこと、やらないことをする
投資家のジム・ロジャーズ氏が成功をした秘訣としては人が考えないこと、やらないことにチャレンジしたことが挙げられます。
ポジティブな変化を早く認識すること
「ウォール街でどうやって成功したかというと、他の人たちが無視しているものを見つけたことが挙げられるでしょう。それは、ポジティブな変化が起きていて、明らかに安いものであり、無視されていたのです。
そして、ポジティブな変化を他の人よりも早く認識することができると、成功する可能性は高まります」
レイさんも不動産が十分に安い、とてもよい時代に欧米、アジアなどの不動産投資をして財を成しました。日本の不動産も欧米やシンガポールや香港などの不動産に比べるとまだ価格の優位性があります。そうしたところから世界の超富裕層に注目をされているようです。
世界的な目線で考えることによって、日本人にとってはすでに高くなってしまっていると感じる投資先もまだそうではないということもあるのです。日本だけではなく、世界的な目線を持って、資産形成を考えるようにしたいものです。
花輪 陽子:ファイナンシャルプランナー
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