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中尾ミエが実感「年を取ったからこそ派手な服」 60代は「遠慮せず、好き勝手」がちょうどいい

東洋経済オンライン / 2024年10月9日 16時10分

だから、私は整形だなんだということは考えません。自力で変わっていくのが楽しみですね。時々エステに行くくらいです。

和田 腕のいいメイクに当たると、女性はすごく変われますからね。

年を取ったからこそ派手な服を着る

和田 私は50歳くらいから一時期の間、ずっとボトックスを入れていました。弛んだシワを伸ばしたりするだけで、顔がちょっと変わると気分も上がるんですよね。ですから、外見も大事だなと思うようになりました。白髪も一部分だけが白くなっていて格好悪いから染めに行きます。それをやると、やっぱり気分が上がる(笑)。男性でもそうなんだから、女性もメイクをしたり、お手入れしたりして外見が変わると気分も上がりますよね。

中尾 本当に薄化粧程度でもいいから、身なりに気をつかうといいですよ。60歳になったからといって、変に老け込んでオシャレなんか必要ないなんて思わないで、自分の気持ちを上げるためにも必要なことだと思います。

着るものもね、年を取ったらどんどん派手にすればいい。たとえば、昔はお葬式にマニキュアをしていったら、いろいろと小言を言われたりもしました。時代や風潮の変化でお葬式のやり方も変わっていきます。

喪服にしてもなぜ、黒でないといけないのでしょう。マニキュアをしているからといっても、失礼でもなんでもないでしょう。

和田 日本って本当はそんなに宗教にうるさくないから、好きに変えられるはずなんですけれどもね。

中尾 それなのに、喪服の「マナー」は古い常識のままです。グレーはいいけれど紺はダメとか。

和田 中国も昔は人民服をみんな着ていたけれども、今はみんなそれぞれの服装でおしゃれですよね。北朝鮮の人がみんな同じ服を着ていると不気味に見えるのと同じで、日本も北朝鮮に次いで、同じ服ばかり着たがる国なんじゃないかと思うことがある。それを変えていかなきゃいけないですね。

『anan』や『non-no』のような女性ファッション雑誌の創刊が昭和40年代くらいですから、それらをリアルタイムに読んでいた人は今、もう70代くらいですよね。戦後の貧しい時代とは違って、若い頃からおしゃれ経験のある世代が高齢化してきているから、そういった世代はお年寄りになってもファッションに関心がある。

50代以上の女性をターゲットにした雑誌『ハルメク』が国内で1番の売り上げがあるそうだから、年を取ってもおしゃれに気をつかえる人が増えている。それはアンチエイジングにもとても効果があるように思いますよ。ココ・シャネルにしても、年を取ってから復活したわけだし、いつまでもおしゃれでいようという感覚はとても大事です。

60代になったからこそ、好き勝手にやる

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