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関東人と関西人で異なる「大宮駅」のイメージ 埼玉の巨大ターミナルと、京都の地元密着駅

東洋経済オンライン / 2024年10月9日 7時0分

しかしながら乗り換えはしやすいと感じる。筆者はたまに訪れる程度だが、迷うことはない。この点についてJR東日本大宮支社広報に尋ねたところ、次のような答えが返ってきた。

「改札外の東西連絡通路を中心として、南北に改札内通路があり、『日』の字を形成する構造となっています。直感的に方向がわかりやすいことと、南北それぞれの改札内通路からすべての路線に行ける動線が整備され、通路が平坦なので、アクセスが明確にわかるようになっています」

ホームの配置は、ニューシャトルは当駅付近でループ線になっているので東西方向にあるが、残りはすべて、ほぼ南北方向である。ゆえに出入り口は東口と西口がある。

駅周辺は、東口が繁華街、西口がビジネス街という感じで、首都圏のターミナル駅では新宿駅に似ている。

東口は氷川神社の他、旧中山道の宿場が置かれ、明治時代には製糸工場が複数稼働するなど、古くから栄えてきた。対照的に西口は、新幹線開通前は、商店街のまわりに住宅が建ち並ぶ、郊外の駅を思わせる光景だった。

駅の東西で異なる雰囲気

筆者は20歳ぐらいまで埼玉県に住んでおり、当時の運転免許試験場が、大宮駅から5kmほど西の荒川沿いにあったので、駅からバスに乗って行った経験があり、ターミナル駅らしからぬ光景だったことを覚えている。

しかし新幹線開通に合わせて再開発が始まり、現在の姿になった。東口に比べて新しいビルが多いのは、そのためだ。

ところで大宮は、「鉄道のまち」とも呼ばれている。日本鉄道時代に大宮工場が生まれ、現在は大宮総合車両センターに発展しており、北側には鉄道博物館がある。大宮支社でもそのあたりを意識したPRを行っている。

「2023年より大宮駅が開業した3月16日を『おおみや鉄道の日』と定め、『鉄道のまち大宮』のロゴマークを制定してPRを行い、周年イベント実施やロゴ商品販売などもしています。また鉄道博物館へのアクセスとなるニューシャトルの改札口までの通路は『てっぱく通り』と名付け、壁面に『鉄道博物館のあゆみ』を掲出しています」

一方さいたま市では1年前の2021年、「大宮駅グランドセントラルステーション化構想」を策定している。

国が策定した首都圏の国土づくり戦略の中で「東日本の玄関口」と位置付けられ、大宮駅周辺が「都市再生緊急整備地域」の指定を受けたことに対応したもので、現在の東西連絡通路の北側にもうひとつ自由通路を開設したり、東口に交流空間や交通広場を新設したりする計画が挙がっている。

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