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社会人の「学び直し」学生時代との大きな違い4つ 勉強すべき分野は「2つの目的」が重なる領域だ

東洋経済オンライン / 2024年10月9日 7時30分

これらはいずれも長期的な視野に立って、自分のキャリアにおける軸を形成することを狙ったものであり、仮に資格試験に合格したからといってそれで終了ではなく、その後の定期的な知識のアップデートや継続した学びは必須だ。

社会人における勉強の目的が試験の合格ではなく、「成長」であるが故に、合格で終わり、というわけではないのは明白だ。

つまり、この分野においては自分の中の成長や進化、自分のレベル感を図るために試験や資格を活用しつつも、ゴールはそこではなく「長期的な継続性」こそ重要なのだ。

前回のテーマであったMBAの取得もこの一例だ。

MBAを目指すには、受験以前から経営学はもちろんのこと、キャリア面での実績や成長、GMATという試験対策の勉強やTOEFL対策などが必須だし、それらの実績や点数が高いことに加えて、そもそも大学での成績が宜しくないと上位校では書類の段階で落とされる。

そして当然のことながら卒業後のキャリア形成のほうがより重要なのは言うまでもない。

つまり、出願前からかなり本気で取り組まないといけず、在学中はもちろんだし、卒業後も投資金額回収に四苦八苦しないといけない、という意味においてはやはりかなりの長期的な目線と戦略性が求められる。

価値観や方向性のアップデート

そしてもう一つの分野である、より短期的な目線のほうであるが、これは世の中の事業や自分のキャリアを取り巻く環境をキチンと把握し、自分のゴールややり方、思考をアップデートするためのものである。

自分の業界に関するトレンドや知識のアップデートは言うまでもないが、近年でいうと、生成AIを含むAIの分野、経営や社会人の前提としてのESGの分野をはじめ、地政学リスクの高まりをどうとらえるか、など分野はさまざまだ。

それらの世の中の動きを、自分のキャリア形成に影響を及ぼす自分事として捉え、自分なりに理解し、自分の言葉で語れるようになり、その上で自分の価値観や方向性のアップデートが必須だ。

これをしないと、自分が長期的に目指している方向性の妥当性の前提がズレていないか否かの確認もできないし、気が付けば自分の社会人としての能力が著しく劣っていた、なんてことになり得る。

ではこれらキャリア形成に係る双方の勉強を如何にするか、という話であるが、前述の時間的制約を考えるとやはり一番は「自分の生活に組み込んでルーチン化する」べきだ。

例えば朝1時間とか週末3時間とか、移動時間の駆使など、自分の生活パターンの中に勉強時間を強制的に組み込み、その時間を最初から確保する。

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