社会人の「学び直し」学生時代との大きな違い4つ 勉強すべき分野は「2つの目的」が重なる領域だ
東洋経済オンライン / 2024年10月9日 7時30分
確保するとは要は「なかったことにする」である。
1日24時間という時間は皆平等だが、その使い方はヒトそれぞれに工夫の余地がある。
1日1時間を勉強に、という話であれば残りは23時間であるから、23時間で他のことを検討すればいいのだ。
大切なことは、最初から確保して、その時間は絶対に他のことはしない、と決めることなのでそのルーチン化は「日曜日の朝6時から8時」とか具体的であればあるほど良いのだ。
尚、言うまでもないが勉強に費やす時間は社会人としての基礎体力を創る20代が一番多くあるべきであり、以降徐々に減らしていくべきだし、そのように勉強や学びの要諦を「時間という物量から質」へと変えていけるように若いうちから勉強や学びを当然のこととして捉え行動するべきなのだ。
人生のクオリティーを上げよう
さて、社会人の勉強や学びのもう一つの分野である人生のクオリティーを上げるための分野においてはどうだろうか。
この分野は前者のキャリアの向上を図る分野と違い、緊急性はなく、あくまでも自分の余裕に応じて、ということになる。
したがって、どちらを優先するかは前者を優先すべし、ということになるので、理論的にはある程度年齢とキャリアを重ねてから、ということになるので、20代など若い頃は勉強におけるその比重を少なく、以降徐々に増やす、ということになろう。
人生のクオリティーを上げる、という位だからその対象に決まりはないし、自分の興味の中で、ということであるが、敢えて言うならば教養や趣味の分野、ということになる。
文学、アート、音楽、ワイン、美食、と分野は何でも良いのだが、ヒトとしての深みや視野を広げるようなものが理想だ。
やはり仕事一辺倒だと人生はおろかヒトとしてバランスが悪い、ということにもなりかねないので、人生のいずれかのタイミングではそういった人生のクオリティーを上げるための分野の学びを開始するべきなのだ。
逆に言うと例えば40代にもなってその分野のことを何もしていない、というのであれば強い危機感を覚えるべきだろう。
それらはもちろん自分の人生をより豊かにするだけではなく、人間力の形成などを通じて仕事や人間関係などにもプラスの影響を及ぼすことは言うまでもない。
むしろ退職後や老後を考えた際には、そういった分野における教養や興味そのものがより大切だったりもする。
仕事がなくなればやることがない、みたいな状態を避けるためにもやはりそういった「先行投資」や種まきは大切なのだ。長い人生において、学び続ける姿勢と自分自身のアップデートは永遠のテーマだ。
だからこそ、日常生活におけるルーチン化などを通じて、「学ぶことが普通」という状態を早く形作ることが求められる。
安井 元康:『非学歴エリート』著者
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