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Netflix「タイプロ」非ジャニファンも虜にする訳 「まるで一般企業の採用面接のよう」との声も

東洋経済オンライン / 2024年10月11日 11時50分

審査中の質疑応答で、メンバーの佐藤勝利から応募理由を聞かれた候補生がいた。彼は、「僕とtimeleszの皆さん、そしてsecondz(timeleszのファンの名称)の皆さん、全員がまだ掴めていない“本物の景色”を掴みにきました」と回答。

これに対して菊池が、あなたがメンバーに加わることで見える“本物の景色”と、自分たちがこれまで見てきた景色の違いはなにかについていくつか質問を重ねると、候補生は徐々に答えに窮する。

菊池は、一連のやりとりで伝えたかったのは候補生の“言葉選び”であると告げ、「〇〇くん(候補生)と見る景色が“本物の景色”だとしたら、これまで見てきた景色はなんだったんだろうっていうのが、僕らだけじゃなくファンにもそういう気持ちにさせてしまう」「言葉1つが命取りになるってことを覚えておいてほしい」と諭した。

この場面からは、菊池やtimeleszの仕事に対する考え方や姿勢、プロフェッショナルとしてのアイドル像が、彼らをよく知らない視聴者にもクリアに伝わってくる。

また、候補生に対して抱いた印象を、濁さず直接本人に伝えるスタンスも、timeleszの誠実さを表していると感じた。先ほどの菊池のコメントを借りるならば、「言葉1つが命取り」な芸能人である以上、波風を立てずに言葉を呑み込むほうが安全という考え方もできるだからだ。

これはtimeleszに限らない話だが、特にアイドルのファンではないコンテンツの視聴者が、アイドルたちの精神性を知る機会は意外と少ない。例えば、メディア露出の多い音楽番組やバラエティ番組を見るだけでは、今回のオーディションでわかるような職業アイドルとしてのまじめな一面に触れることは難しいだろう。

そのため、彼らのことをよく知らない視聴者にとっては、『タイプロ』がこれ以上ない“timelesz入門コンテンツ”として機能する。本来であれば、ファンでなければ知り得なかった彼らの本質的な魅力が直球で伝わってくるオーディション番組だからこそ、『タイプロ』はこれだけ多くの視聴者に響いているのだ。

“デビュー13年目の挑戦”がなにを生むのか

最新回episode02では、2次審査に参加した約350名のうち36名の通過者が発表され、一気に人数が絞られた。とはいえ、ここまで配信されたエピソードはまだ審査の序盤であり、来る新体制をイメージできるほど差し迫った現実味はあまりない。ある意味では、このあとの3次審査からが本格的なスタートになりそうだ。

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