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遂に決勝「キングオブコント2024」見所を徹底解説 今年はどんな傾向?準決勝も注目株が揃う

東洋経済オンライン / 2024年10月12日 12時30分

(画像:番組公式YouTubeより引用)

今年も『キングオブコント』(TBS系。以下、KOC)の季節がやってきた。決戦は10月12日。日本一のコント師が決定する。

【写真で見る】今年の決勝進出者と、審査員の顔ぶれ

昨年まで3大会連続で合計得点の最高記録が更新(第8回以降の審査システムにおける歴代最高得点。空気階段:960点→ビスケットブラザーズ:963点→サルゴリラ:964点)されているだけに、今年も新たな金字塔を打ち立てるのか注目したいところだ。

今年のファイナリストは、コットン、ニッポンの社長、ファイヤーサンダー、や団、ラブレターズ、隣人、ロングコートダディ、cacao、ダンビラムーチョ、シティホテル3号室の10組。

常連組から初出場組まで、ワクワクするようなコント師ばかりが揃った。

準決勝も春ヒコやダウ90000など注目株

この3年の合計得点が示している通り、準決勝は年々熾烈な争いとなっている。決勝メンバー以外にも、“バキ童”で知られるぐんぴぃのキャラクターを生かしたコンビ・春とヒコーキが会場を沸かせ、男女8人組のダウ90000は「人形劇」のネタで仕掛けの巧妙さを印象づけた。

毎度ユニークな展開が光る金の国は、恰幅のいい渡部おにぎりのキャラクターを生かしつつ強いワードで笑わせていたし、サツマカワRPG、ひつじねいり・松村祥維、ストレッチーズ・高木貫太のユニット・トゥリオも、即席だからこその味わいがカウンターとなって逆に印象に残っている。

このように準決勝敗退組にも個性的な面々が多く、どの組が決勝に上がっても不思議でないほど全体として面白い。

そんな中、決勝へと駒を進めた10組はどんな戦いを繰り広げるのか。コントのタイプ別に考えてみたい。

基本的にコントは大きく2つのタイプに分けられる。日常の滑稽さを切り取ったものか、非日常的な世界観をベースに笑わせるものだ。

しかし、近年はそこが交差し、日常の中の狂気や極端なキャラクター、非日常と誰もがイメージできる生活感とのギャップをネタにする芸人が目立つ。今大会においても、その傾向が強く出ているように思う。

一癖ある日常ネタで笑わせる

今大会で初の決勝進出を果たしたシティホテル3号室の亮太と押田は、日常的でありながら一癖あるネタで勝ち上がったコンビの代表例だ。すでにライブシーンでは「面白い」と評判だったが、昨年は惜しくも準決勝敗退。今年ようやく念願のファイナリストとなった。

意中の女性を巡る手切れ金100万円を叩き返したものの、金額が少ないことがバレて揉め始めるネタ「VS財閥の御曹司」、売れてない俳優を使う業界にハマり過ぎた役者と弱小芸能事務所の社長とのやり取りを描いたネタ「業界の圧力」など、設定だけでも笑ってしまうコントが多い。

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