日経平均株価をもっと個別でみるクセをつけよう 三菱地所は2013年の高値を更新できていない
東洋経済オンライン / 2024年10月12日 9時0分
2013年から2024年までで、10月はまだ途中であるが142カ月の時間が経過している。そこで「縦軸」となる株価ばかりが注目されがちだが、今回は「横軸」の時間に注目して、この間における、日経平均で比較可能な216銘柄の高値をつけた時期をみていきたい。グラフは216銘柄が高値をつけた年の分布をみたものだ。
日経平均は2024年に最高値を更新したため、ほとんどの銘柄も今年になって高値をつけていると思われる方が多いかもしれない。だが、2024年高値銘柄は過半数こそ超えているものの、121銘柄にすぎない。
2024年以外の年で目立つのは、TOTO(5332)やニデック(6594)など2021年組の16銘柄、レゾナックHD(4004)や花王(4452)など2018年組の27銘柄、JFEHD(5411)や日本航空(9201)など2015年組の20銘柄などだ。意外かもしれないが、最も早期に高値をつけた銘柄は三菱地所(8802)。2013年4月につけた高値をいまだに更新できていない。
一方、今年に高値をつけた121銘柄についても、高値月は千差万別である。日経平均が最高値をつけた7月に高値となった銘柄は37あるが、その後の8月から10月11日までに高値をつけた銘柄も30に及んでいる。
アベノミクス相場の「前半組」と「後半組」の特徴
株式市場をアベノミクス相場の前半である2013年から18年までと、2019年から2024年までの公判に大雑把に分けて考えるのも有効だ。この2つの時期で考えると、日経平均は前半で92.5%、後半で93%と上昇しており、前半と後半の上昇率は、ほぼ拮抗していることになる。
個別では前半の上昇率が高かったものの、後半に失速した銘柄として資生堂(4911)、ソニーグループ(6758)などが挙げられる。また、ZOZO(3092)のように前半と比較して後半の上昇率が鈍化したものの、9月に高値を更新した銘柄もある。
後半に上昇が加速した顕著な例としては、半導体関連株のほか、フジクラ(5803)、日立製作所(6501)、防衛関連として位置づけられる日本製鋼所(5631)、三菱重工業(7011)などが挙げられる。
半導体関連は、今年4月から7月に高値をつけた銘柄が多いものの、その後の期間で40%を超える下落となった銘柄も散見される。また海運株も川崎汽船(9107)の27%台をはじめとして、他も2桁の下落となっている。ここではその中で、10月に最高値を更新した三菱重工業と、不調のエムスリー(2413)の株価トレンドを診断したい。
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