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2浪6留「医学部合格」更に待ち受けた"浪人生活" 医師免許のため勉強する日々、運命の出会いも

東洋経済オンライン / 2024年10月13日 9時0分

※写真はイメージです(写真: mits / PIXTA)

浪人という選択を取る人が20年前と比べて1/2になっている現在。「浪人してでもこういう大学に行きたい」という人が減っている中で、浪人はどう人を変えるのでしょうか?また、浪人したことによってどんなことが起こるのでしょうか? 自身も9年の浪人生活を経て早稲田大学に合格した経験のある濱井正吾氏が、いろんな浪人経験者にインタビューをし、その道を選んでよかったことや頑張れた理由などを追求していきます。

今回は2浪して医学部に合格したものの、進学先で6留。その後医師国家試験のために4浪し、合計6浪6留を経て、医師国家試験に合格した山田さん(仮名)にお話を伺いました。

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6浪6留を経て、気づいた学び

今回お話を伺った山田さん(仮名)は、合計6浪6留を経験しました。大学受験2浪・大学6留・医師国家試験4浪という波乱万丈の人生を送ってきた彼は、浪人のときに出会ったある人の支えのおかげで、ついに今年、第118回医師国家試験に合格することができました。

しかし彼は医師の道を選ばず、現在は別の仕事に就いて、人の役に立てるよう頑張っています。6浪6留を経て、山田さんが選んだ進路とは。彼の人生に迫っていきます。

山田さんは新潟県で医療関係で働く父親と、母親のもとに生まれました。

「自由奔放な性格で、クラスではあまり好かれていない子どもでした。意地悪だったというよりは、自分が溜め込まないように思ったことをすぐに言ってしまう子どもでした」

新潟市内の公立小学校に通った山田さんの成績は、中の上くらい。スイミングスクールやKUMONに通いながら勉強を続けたこともあり、中学からは首都圏にある中高一貫校に進学します。

「寮に入って、そこで6年間を過ごしました。夜にみんなで1日3~4時間ほど勉強する時間がありましたし、学校から与えられていた課題は自分なりにこなしていましたが、成績は中の上くらいのままでしたね。自主的に勉強はしていないので、真剣に東大や医学部を目指す人からすれば、あまりやっていなかったと思います」

寮生活がそれなりに厳しい環境だったことで、高校に入っても塾には通わず、学校の勉強だけを続けていた山田さん。高校2年生くらいで、東京大学を志望するようになります。

「ビル・ゲイツや堀江貴文さんのようになりたいと思っていました。ビル・ゲイツはハーバード大学中退、堀江さんは東大中退だったので、憧れの人に近づけると思って東大を目指したのです」

東大には遠く及ばずも、落胆しなかった

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