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年収1500万「40代女性医師」のとんでもない婚活 プロフィールで惹かれた男性が次々と断わる

東洋経済オンライン / 2024年10月14日 13時0分

(写真:Luce/PIXTA)

結婚相談所の経営者として婚活現場の第一線に立つ筆者が、急激に変わっている日本の婚活事情について解説する本連載。今回は、東大、慶応大といった高学歴、高年収の40代女性が、婚活で苦戦している事例からその理由を探ります。40代女性でも年齢をハンデとせずに結婚できる人との違いはなんでしょうか。

高望みはしていないのに次々断られる

東京大学を卒業し、非常勤の麻酔科医として働く女性・美咲さん(仮名)。40代で年収は1500万円。30代後半から結婚相談所に入会し婚活を始めましたが成婚に至らず、当相談所で4軒目です。趣味は旅行で、国内と海外、毎月交互にいっています。

向上心が高く、語学やスポーツ、楽器など習いごとも大好き。 結婚相手の条件は「40代で大卒以上、年収700万円以上、バツイチでも構わない」。それほど高望みしているわけではありません。しかも、美咲さんのプロフィールの「年収1500万円」はアピール力が強いので、お見合いは次々に成立します。

しかしそこから先に進まない。「1回きりで終わり」か、うまくいっても「数回会って終わり」というパターンばかりで苦戦しています。 まず、プロフィール用の写真撮影から苦労しました。

なかなか笑わないので、カメラマンが「笑ってください」と声をかけると、「私、笑えないんですよ」と言う。カメラマンに頼んでなんとか微笑んで見えるような写真を撮ってもらいました。

お見合いの服装にしても、カジュアルな服を着ていってしまいます。自分で選んだものに注文を付けられることをひどく嫌がり、自分を見直すことがないのです。

婚活で人気のあるパステルカラーのワンピースをおすすめすると、「なぜいつもの服ではダメなんですか。私は自分がいいと思った服を着たいです」と拒否します。

待ち合わせの場所での謎なこだわり

お見合いの待ち合わせ場所では、相手が目の前にいても絶対に自分からは声をかけません。「待っている男性に気づいたら、声をかけてくださいね」とアドバイスしても、「男性から声をかけるべきでしょう。なぜ女の私から声をかけなければならないんですか」と反論する。プライドが高いのです。

少々気難しいところがある美咲さんですが、結婚願望は人一倍強い。周りの友人は結婚しているし、妹も結婚している。結婚している同世代と比べて劣等感を持っているようです。

また、職場で子育て中の同僚が早く帰り、そのしわ寄せを独身の自分が受けることにも不満で、「独身は割が合わない」とも言います。 そんなとき、書店でたまたま私の著書を見かけたのでパラパラ眺めて、「これくらいなら私も結婚できそうだな」と思ったそうです。終始「私は東大卒の優秀な医師。選ぶ立場であって、選ばれる立場ではない」という態度。

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