長期投資で成功する人の「黄金法則」とは何か 長期で保有する「売らなくて良い株」の見つけ方
東洋経済オンライン / 2024年10月15日 7時0分
世界的に不安定な値動きをしている株式市場だが、シンガポールなどで実績を上げ世界的ファンドマネジャーとして活躍する河北博光氏は、個人投資家にとって不安定な相場での行動こそが「将来のリターンで差を生む」という。
世界的投資家として知られるジム・ロジャーズ氏が推薦する『世界標準の資産の増やし方』を上梓した同氏が、長期投資で成功する人に共通する投資行動について解説する。
日本株は大きく下落した後、反発していますが、まだまだ不安定な状況が続きそうです。投資家の方々は日々保有しているポジションの損益が気になると思いますが、実はこういうときほど、長期投資の対象となり得る企業や長く保有することのできるファンドを見極めるチャンスとなります。
不安定なときほど行動で差がつく
皆さんは、株式相場の急落とその後の反発過程でどのような投資行動をとったでしょうか? 相場の異変を感じ取り、うまく売り抜け、多くの人がパニックに陥っている中、買い戻した人。少しでも利益を確保しようとしてポジションをフルに張っていたために、急落局面でポジションの解消に追われた人。特に何もせず、淡々と積み立て投資を続けた人。特に大きなポジション調整は行わず、余裕資金で株を買い増した人。
いろいろな人がいたと思います。その局面だけで見れば、うまくいった人もいるでしょうが、その人が常にうまくいくわけではありません。また、大きな損を出した人も悲観する必要はありません。投資には自分自身の判断以外の外部要因も加わり常に偶然の要素があります。熱くならずできるだけ冷静に対応することが大切です。
相場が落ち着いている局面と異なり、混乱している局面では極端な行動が採られやすく、その行動を見ることで、その投資家の特徴を見ることが可能です。
また、このように短期間の変動では、さすがに企業行動を変化させるところにまではいきませんが、経済が混乱したときには企業行動に差がつきやすく、ビジネスモデルの強さや経営者の能力が表れます。
客観的に見ていると、このような局面は投資家の特徴や企業の特徴を見極めるうえでまたとないチャンスと言えます。
まず企業のほうから見てみましょう。市場が安定して伸びているときは、それほどシェアの変動はありません。もちろん、社員の頑張りや優秀なマネジメント、画期的な商品などによって変化はあるのですが、劇的な変動は起こらないのが一般的です。
この記事に関連するニュース
-
焦点:グローバル投資家、中国株への見方好転 長期投資家は様子見も
ロイター / 2024年10月2日 8時39分
-
その投資信託、本当に長期保有できますか? 妨げる2つの問題とクリアする方法
MONEYPLUS / 2024年10月2日 7時30分
-
投資歴5年の37歳会社員女性「乱高下は覚悟していたが、しばらくは不安」持ち株への影響は?
オールアバウト / 2024年9月30日 6時10分
-
金融アナリストが指針にする10の相場格言に投資家心理を学ぶ
MONEYPLUS / 2024年9月28日 7時30分
-
【新NISA】株価急落時にどう動く? 「つみたて投資枠」「成長投資枠」それぞれで考える投資戦略
MONEYPLUS / 2024年9月25日 11時30分
ランキング
-
1赤字転落のヴィレッジヴァンガード 苦境の原因は「サブカル不調」「人材不足」だけとは言い切れないワケ
ITmedia ビジネスオンライン / 2024年10月15日 8時0分
-
2"タワマン配達"の困惑ルール「まるでダンジョン」 台車や置き配の禁止にドライバーは悪戦苦闘
東洋経済オンライン / 2024年10月15日 8時0分
-
3盗撮される?「スマート家電」が乗っ取られる恐怖 家族の安全のために取るべき「ハッキング対策」
東洋経済オンライン / 2024年10月15日 9時0分
-
4長期投資で成功する人の「黄金法則」とは何か 長期で保有する「売らなくて良い株」の見つけ方
東洋経済オンライン / 2024年10月15日 7時0分
-
5若き「億り人」が選んだのはアメリカの投信とETF 急落前に売って高騰前に買った、投資術の極意
東洋経済オンライン / 2024年10月15日 8時0分
複数ページをまたぐ記事です
記事の最終ページでミッション達成してください