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「お手本となる人がいない職場」で自信を持つコツ ロールモデルを見つけ成功への道筋を明確にする

東洋経済オンライン / 2024年10月15日 11時0分

自己効力感を高める方法としては、自分が直接体験することよりも効果は弱いといわれていますが、他人の成功から学び、内発的動機付けから自らの実践を積み重ねることで、徐々に自信を築いていくことが可能です。
次に、実際に代理体験を取り入れる2つの方法を詳しくご紹介します。

I. ロールモデルを見つけ、観察する

ロールモデルを見つけることは、自分が目指す成功への道筋を明確にするのに非常に役立ちます。

①ロールモデルを見つける

自社や自分が所属する業界内で、理想とする人物をロールモデルとして選びます。選ぶ際には、今の自分からあまりにも能力がかけ離れた遠い存在の人よりは、自分と似た背景を持ち、成功への道が分かりやすい人を選びます。これにより、その人の成功が自分にとって現実的で到達可能なものとして感じられます。

②自分が取り入れたいところ

ロールモデルになる人のどんなところを自分が取り入れたいかを観察し、具体的に決めます(仕事の取り組み方、人間関係の築き方、キャリアの進め方、考え方、振る舞いなど)。その人から学ぶ際、その経験や知識が自分の現状や目標とどのようにつながるかを意識することが大切です。

③取り入れたい要素を具体的なプランにする

ロールモデルの取り入れたい要素を、どのように自分の行動に取り入れるかを計画します。この段階で、具体的な行動計画を作成し、実際にそれを実践に移すことが重要です。

最初はロールモデルの行動や手法をお手本にしてまねることから始めますが、重要なのは徐々に自分独自のスタイルを見つけ、それを自分のものにしていくことです。

ロールモデルから学ぶことは有益ですが、彼らの方法が自分にとって最適であるとは限りません。そのため、盲目的にまねるのではなく、自分の状況やニーズに合わせて微調整を行うことが必要です。

ロールモデルの方法を試す際は、それが自分の価値観や目標とどれだけ整合性があるかを検証しながら、自分自身にとって矛盾しない選択を心がけることが重要です。

このプロセスを通じて、自分の個性を維持しつつ、徐々に独自の方法を確立すると、自信の向上につながります。

事例 入社3年目のビジネスパーソン

1. ロールモデルを見つける

自社の中で尊敬する上司をロールモデルにします。

2. 自分が取り入れたいところ

このビジネスパーソンは、特に上司の時間管理のスキル、プレゼンテーション(プレゼン)の技術、リーダーシップのスタイルを学びたいと考えています。

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