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男性育休に否定的な上司が受けた「衝撃の仕打ち」 上司が男性部下の育休をよく思わない理由3つ

東洋経済オンライン / 2024年10月15日 8時0分

育児とは単に赤ちゃんにミルクを与え、おむつを替えるだけの簡単な作業ではない。実際は、24時間365日休みなく続く重労働だ。夜中の授乳、頻繁なおむつ替え、泣き止まない赤ちゃんをあやすことは、かなり大変だ。

やってみればわかる。慢性的な睡眠不足はメンタルにも影響する。睡眠不足は「産後うつ」の発症リスクを高める要因として知られている。

核家族化が進み、地域のつながりも薄れた現代社会では、1人で育児を担う、いわゆる"ワンオペ"の負担が想像以上に大きい。

ある企業で、30代の男性が育休を申請したとき、50代の上司はこう言った。

「赤ちゃんの世話なんて、ミルクあげて、おむつ替えるだけだろう? 君の出番なんてないはずだ」

しかも悪いことに、この部下は仕事に対するモチベーションを落としており、上司から目をつけられていた。

「いったん自分の仕事から距離をとりたい気持ちもわかる。だけど逃げたっていいことないぞ。現実を見つめ直せ」

この上司は育児の大変さが理解できなかったのだろう。育休を取るのは「休みたいから」だと勘違いしたのだった。

(3)キャリアへの影響を懸念している

多くの男性は、育休を取得することで昇進やキャリアに悪影響が出るのではないかと不安を抱えている。特に日本では、長時間労働や「どれぐらい汗をかいたか」で評価されてきた面がある。そのため「育休を取る=仕事への意欲が低い」と見られることもある。

また昨今はデジタル技術の進化や、社会変化のスピードが速い。長期間職場を離れれば、スキルが低下したり、最新情報から取り残されたりする、と懸念の声が聞かれる。

ベテラン社員で「普通に仕事をしていても自己研鑽を怠れば、置いていかれる感覚がある」と言う人もいるぐらいだから、まだまだ実力が伴わない若い部下が現場を離れることに、強い違和感を覚えるのだろう。

ある中小企業で、入社3年目の28歳の男性が1年の育児休暇を申請したとき、40代後半の上司は思わずこう口にした。

「気持ちはわかるけど、本当にいいのか?」

「戻ってきたとき浦島太郎状態になっても、俺は面倒みないからな」

上司が受けた衝撃の仕打ち

本記事の冒頭で紹介した言葉は、商社に勤める男性から発せられた。この上司は男性であろうが女性であろうが、育休を取得することに難色を示す人だった。そのせいで、子どもを産むことを諦めてしまった女性部下や、転職に踏み切った男性部下までいたという。

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