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癒やし効果抜群、初心者も楽しい絶景「山歩き」3選 写真家・根本絵梨子に聞く「リセットされる」訳

東洋経済オンライン / 2024年10月17日 9時0分

初心者も比較的平坦で歩きやすい尾瀬(写真:根本絵梨子撮影)

「山歩きは秋がよい時期です。おすすめするとしたら、まずは尾瀬でしょうか。湿原の尾瀬ヶ原、尾瀬沼は初心者の方も比較的平坦で歩きやすく、山に登りたければ至仏山や燧ヶ岳の登山もできます。秋の尾瀬はとくにきれい。福島・新潟・群馬・栃木の4県にまたがっていて、毎回違う歩き方ができます」

【写真を見る】尾瀬のほか富山の立山、長野の八島湿原の紅葉も美しい。写真はすべて写真家の根本絵梨子さんが撮影

こう話すのは、写真家として活躍する根本絵梨子さんだ。

最近では登山に限らず、山を歩くトレッキングを趣味として楽しむ人も増えているが、根本さんは「山に行くと気持ちも体もリセットされ、すごくよい状態になる」という。

リフレッシュのために山に“通う”

根本さんが山と出合ったのは、そろそろ写真家として独立しようと思っていた2015年。上京して都内スタジオなどで修業をしていた頃で、最初は友人に誘われて山に行った。

もともと根本さんは物心ついた頃から山好きの父親に連れられ、山に登ってはいた。群馬で育ち、大学は富山。周囲に山はたくさんあったが、あまり関心はなかった。自分から山に登ろうと思ったのは、そのときが初めてだった。

【写真】尾瀬のほか富山の立山、長野の八島湿原の紅葉も美しい。写真はすべて写真家の根本絵梨子さんが撮影

「当時は、自分の時間がまったくなくストレスでいっぱい。子どもの頃以来に久々に山に行ってみると、楽しくて開放感でたちまち満たされました。それ以降、時間を見つけてはリフレッシュするために山に通うようになりました」

そのあとは八ヶ岳や奥多摩などに行ったというが、山にハマったのは、泊りがけで行くことにワクワクしたから。

「友人と一緒に山に行くときに『水着を持ってきて』と言われ、不思議に思ったんですが、山の中の温泉に入るためでした。そのとき思い出したんです。子どもの頃に、保育園でキャンプに行っては、自分たちでごはんをつくって、ドラム缶風呂に入っていたことを。最初は山そのものよりも、プリミティブな行為をすることが楽しいと感じたんです」

都内にいると、考えることばかりが増え、どんどん自分の世界が狭くなってしまう。とにかく追われる感じになり、時間が進むのも速く感じられ、余裕もなくなってくる。そんな環境から開放されることに何より充実した気分を感じるようになった。

「山へ行くと、考えることがとてもシンプルになります。歩く、食べる、寝る。それだけしか考えないので、頭も空っぽになります。それが自分にとっては、とてもよかった。リセットされて自分の好きな状態になれるんです。だから、よい状態で仕事をするために、山に登っていた時期もありますね」

山の楽しみ方は人それぞれ

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