女性ファン急増、アパレルSOÉJUはなぜ強いのか 年率160%成長を遂げるブランドの知られざる軌跡
東洋経済オンライン / 2024年10月17日 13時5分
人生100年時代。キャリアも私生活も花を咲かせるのは1度だけではもったいない。四季咲きの花のように年齢と経験を重ねるごとに自分だけの花を何度でも咲かせている人々がいる。コラムニスト・芳麗さんが紐解く、新しい時代の人物伝。
今回、登場するのは、今、幅広い世代や属性の女性たちから支持され、成長し続けているアパレルブランド「SOÉJU(ソージュ)」を展開するモデラート株式会社の代表・市原明日香さん。
「SOÉJU」は流行や年齢に左右されない、ライフスタイルの「基(ベース)」になる装いをコンセプトに2018年にスタートしたブランド。最初に作った商品、2WAYワンピースは、上質な素材とどんな体型の人でもスタイルがよく見えるシルエットが話題となり、SNSを中心に口コミでも広がってヒット。今ではアイテム数も増えて、ブラウスなど定番の人気商品もたくさん揃うブランドに。アパレル業界全体が冷え込む中で、SOÉJUでは2023年11月期までの年平均成長率が約160% とハイペースで成長し、業界でも注目を集めている。
人気の理由の一つは、アイテム数や流通経路絞り、広告コストを最適化、セールを行わないなど、他のアパレルブランドとは一線を画す、独自の方針を持つことで、高級ブランドと同様の生地などを使用した丁寧な縫製の商品を、市場の6〜7割の価格で提供していることだ。
市原さんのライフキャリアについて伺った前編に続き、後編では、起業してからの会社の歩み、SOÉJUのこれからの戦略などを聞いていきます。
起業するならゼロからイチはローリスクの選択を
--市原さんは起業を決めてから、最初は、ユーザーが手持ちの洋服をスマホに登録して管理できるアプリを作って、そこから会社をスタートさせています。なぜアプリだったのでしょう?
【画像】誰にでも似合ってしまうと口コミで拡がる、SOÉJUで人気のワンピース
起業はハイリスクハイリターンということは私も家族も理解していたものの、ゼロからイチはローリスクでいきたいと思っていました。
最初からランニングコストがかかるものにするとヒリヒリしそうですし、その点、アプリなら一度作ってしまえば、コストはかかりませんから。
【写真で見る】「誰にでも似合う服」として女性たちにファンが急増する「SOÉJU」(ソージュ)の洋服。コクーンブラウス、ワンピース、カットソー、タックパンツなど人気商品が続々と増えている
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