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危険迫る「連続強盗」今日からできる防犯対策は? 安全と言われた集合住宅も、いまやリスクがある

東洋経済オンライン / 2024年10月18日 19時0分

少しでも応じてしまうと、家庭内の情報が犯罪グループに知られるだけでなく、「応じてくれた」ということ自体が「狙いやすい標的」の証しとして闇名簿に記されてしまう。

筆者が見た闇名簿には、「携帯電話をすぐ切る」「アンケート回答に応じず」といった記載もあった。応じてくれない家だと思わせることができれば、標的から外れる可能性は高まるだろう。

セールスではなくても、たとえば不用品の回収や障子の修理など、自宅に他人を入れなくてはならない問題が起こったら、“家に入れてしまう前に”まずは信頼できる人に相談するのがいい。相談できる人が思い浮かばない場合は、後述する「#9110」に連絡しよう。

世知辛いが、疑いすぎなくらいがちょうどいい世の中になってしまったのだ。

そして住宅周辺に、地域と関係がないナンバーの車が訪問してきたり、長く駐車していたりしたら、「#9110」もしくは管轄警察署に情報を入れることが一番だ。

「#9110」は警察相談専用電話で、“急がない110番”とも言われる。まだ事件になっていなくても、生活の安全に関する不安や悩みを相談できる番号である。「こんなことで……」と思う情報でも、緊急用の110番回線を塞いでしまうことはないので、ためらわずに電話を入れてほしい。

こうして不審情報を警察に集積することで、地域の防犯に役立つことになる。ただし、本当に緊急である場合や訪問者がしつこい場合は110番通報をすべきである。

安全と言われるマンションにも潜む「危険性」

今回の連続強盗では、主に戸建てが狙われた。確かに、死角や侵入口が多く、「ポツンと一軒家」のように周囲に民家などがない状況もある戸建ては、マンションなどの集合住宅と比べて危険性が高いと言えばそうだろう。

予算が許す限り対策をすることが求められるが、できることとして、下記のことが挙げられる。

女性や高齢者だけの家だと悟られないように、表札を出さない、洗濯物を外に出さないなどの基本的な対策はもちろんのこと、窓ガラスを強化ガラスに換えたり、玄関ドアや窓ガラスを二重ロックにしたりするのも効果はある。

扉や窓の不自然な振動を知らせるサービスもあるので、それらを導入するのも手だろう。

では、マンション住まいだから安心かと言うと、そうとも言い切れない。

一般に集合住宅は上下左右に住民がいるため、犯罪者は侵入をためらう傾向にある。しかし、前出の警察庁「住まいる防犯110番」によると集合住宅も少なくない割合で被害に遭っている(下の図)。

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