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池袋駅から6分、都内屈指の"隠れ家"住宅街の正体 芸術家の卵とバイオリニストが住む街「小竹向原」

東洋経済オンライン / 2024年10月19日 8時20分

木村さんに勧められて、駅の2番口に行ってみた。地下鉄の出入り口は、大通り沿いにあるイメージだ。ところが、小竹向原の1番口と2番口は、閑静な住宅街のなかにぽっかりと口を開けている。とても不思議な光景だ。

木村さん曰く、「小竹向原の駅が開業したのは1983年のことです。ここらへんは、それよりずっと前から住宅街でした。だから、街の真ん中に出入り口があるのです」とのこと。

音出しOKの物件が多いワケ

「街全体として、たしかに飲食店などは少ないのですが、地域の人たちから長く愛されるお店があります」と、木村さんが教えてくれたのが、「まちのパーラー」(練馬区小竹町2-40-4)だ。さっそく足を運んでみた。

小竹向原の駅から、住宅街を歩くこと5分。目的地は、これもまた突然のように現れた。主張の強い看板はなく、入り口のガラス面に小さく「まちのパーラー」とだけ書かれている。

「まちの保育園こたけむかいはら」に併設されるような格好のパーラーだ。店内の大きな窓からは、園児たちの様子が見える。

店は半地下のつくりになっており、入り口からテーブルまでのストロークに美味しそうなパンが並んでいる。ここは、全国のパン好きたちの間で有名な「パーラー江古田」(練馬区栄町41-7)の系列店だ。土日には行列ができる人気のお店である。

おじゃました日は「豚のリエット サンドイッチ(サラダ ドリンク付き)」(税込1617円)をいただいた。

パンは10種類以上から選べる。遅い時間に行くと、売り切れてしまうパンもあるので、お目当てのものがあるなら早めに行くことをおすすめする。今回は、レーズン酵母のフランスパンを選択した。

カリカリに仕上がったパンと、茹でた豚肉をほぐしたリエットの柔らかさが絶妙に合う。ドリップコーヒーも丁寧な味わいだった。

田畑土地㈱に続き、ここもアポなしの訪問だ。お手隙のタイミングを見計らって、声をかけてみると、スタッフの朝倉千佐子さんが、快くインタビューに応じてくれた。

「ここは、2011年にオープンですから、今年で14年目です。お客さんは、近隣の方々、常連さんが多いですね。子育て中のお母さんがお子さんを連れてくることもあるし、ご年配の方まで、年齢層は様々です」(朝倉さん)

せっかくだから街の魅力についても聞いてみた。

「静かで住み心地がいいから、長く暮らしている方が多い印象です。うちのお店も、そういう人たちに支えられている感じです。あと、このへんは、武蔵野音楽大学が近いから、音出しOKの賃貸物件が多い。

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